委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 江本郁夫君。 〔文教警察委員長 江本郁夫君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(江本郁夫君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第二号のうち本委員会所管分並びに議案第十号の議案二件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 学校におけるICT環境整備について、 国のGIGAスクール構想の前倒しに併せて、県立高等学校等では今年度中に一人一台の端末整備等が進められるとのことであるが、子供たちが授業で端末を使えるようになるのはいつ頃か。また、市町立小中学校についてはどうかとの質問に対し、 県立高等学校等の端末の調達については、県予算成立後、速やかに入札の手続を開始することとしており、年度内には授業で使えるように進めていきたい。また、市町立の小中学校の端末調達については、県教委と全ての市町教委を構成員とする山口県教育ICT推進協議会が主体となって、共同調達を現在進めており、各市町の希望により調達時期を設定していることから、早い市町では二学期から授業で使えるようになる予定となっているとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ ICTの活用に係る教員研修等について ○ ICTを活用したオンライン授業等について ○ 教員のICT活用に対する支援等について ○ 市町立小中学校向けのオンライン学習教材の作成支援について ○ ICT整備による子供の体調への影響について ○ ICT機器の更新等について などの発言や要望がありました。 次に、高等学校総合体育大会等の代替大会について、 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で高等学校総合体育大会等が中止されたことに伴い、県内の高校生が部活動の成果を発揮できる集大成の場をつくるため、やまぐち高校生二○二○メモリアルカップ等の代替大会が開催されることとなったが、開催競技における参加生徒数など開催規模の見込みや、長期の休校の影響で参加を見送った学校の生徒等への配慮はどうか。また、これらの代替大会を応援するために開設された部活動応援サイトの現段階の状況はどうかとの質問に対し、 やまぐち高校生二○二○メモリアルカップの各競技は、七月から十一月中旬ぐらいまでの開催を予定しており、早期に開催される競技については、昨年度並みの規模で開催できると考えられるが、開催時期が遅い競技については三年生の進路準備の関係などにより例年より参加生徒数が減少するのではないかと考えられる。 参加できない生徒への配慮としては、部活動応援サイトへの応援メッセージや部活動への思いの投稿などにより、参加できない生徒も応援できる仕組みを構築しているところである。 また、部活動応援サイトについては、現時点は大会前に応援メッセージを募集するため簡易サイトを開設しており、今後、内容を充実させ、七月中旬に正式サイトへ移行する予定であり、目標に向かって頑張る高校生を応援するため、部活動応援サイトの周知及び積極的な活用を促していくとの答弁がありました。 このほか、 ○ 県央部多部制定時制高校の設置について ○ 長期休校による教職員の業務負担等について ○ 学校での避難訓練の取組状況について ○ 山口博物館の特別展と感染拡大防止対策について ○ 高校生の就職支援について ○ 県立高校の入学試験について ○ 休校による学習評価や子供の体調への影響について ○ 地方創生臨時交付金の教育分野における活用について ○ 県内全域での一斉休校について ○ 特別支援学校のスクールバスの増便等について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 県警における新型コロナウイルス対策について、 感染拡大が危惧されている中での運転免許業務における対応や、運転免許業務再開後の感染予防対策はどうか。また、警察署の留置施設内における感染予防対策はどうかとの質問に対し、 全国に緊急事態宣言が発令されたことを受け、運転免許手続に来られる方の感染を予防するため、四月二十二日から五月二十四日までの間、総合交通センター及び各警察署等において、更新手続や高齢者を対象とした認知機能検査など、一部の運転免許業務について休止したほか、早急に手続が必要な方以外の方には来場を控えていただくよう県民の皆様に協力をお願いした。 運転免許業務再開後の感染予防対策としては、密集・密接を避けるため、受付時間を記入した入場整理券の交付、各窓口で間隔を保つための表示、視力検査機やボールペンなどの消毒、講習室の換気や間隔を空けた座席の配置などを実施するほか、講習室や講習回数を増やすなどして三密対策を講じている。 また、警察署の留置施設内における感染予防対策については、被留置者を新規に留置する際は、体温測定や海外の渡航歴、現在の住居地、新型コロナウイルス感染者との接触可能性等を確認し、場合によっては、医師の診察を受けさせるなど、ウイルスを持ち込ませない対策を実施している。 さらに、留置担当官は、マスクの着用、アルコール消毒液等による手指消毒を徹底するとともに、留置施設内の換気、定期的な留置施設内の消毒を徹底するなど、細心の注意を払っているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 道路交通法改正によるあおり運転の厳罰化について ○ 安全運転サポート車の普及による高齢者の交通安全対策の推進について ○ 交番等における安全対策の現状について ○ 警察官に対するPCR検査の実施状況について ○ 夏の交通安全県民運動の重点施策について ○ ゾーン30の設定について ○ 可搬式オービスの導入・運用について ○ ボーガンに対する県警としての取組について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)