委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 髙瀬利也君。 〔文教警察委員長 髙瀬利也君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(髙瀬利也君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号のうち本委員会所管分並びに議案第十五号及び第十八号の議案三件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 新型コロナウイルス感染症に関する対応について、 五月中旬から実施した高校生等への一斉PCR検査の取組内容と結果について、どう総括しているか。 また、このたびの補正予算案に計上している随時のPCR検査について、対象となる活動などの内容について伺うとの質問に対し、 一斉検査は、県立学校及び私立高校、市立高校の生徒、教職員等約四万人を対象に、本人、保護者の同意の下、唾液採取によるPCR検査キットで実施した。その結果、九割近くの受検があり、最終的には陽性者は四人であった。 当該検査により、あらかじめ感染の有無を把握したことで、感染拡大のリスクを低減することができ、学校教育活動や県高校総体等の大会運営に一定の効果があったものと考えている。 また、随時検査については、対象者を一斉検査と同様とし、修学旅行や部活動の大会、コンクールなどの活動を対象にしたいと考えている。 県教委としては、こうした取組などにより、安心・安全な学校教育活動が継続できるよう、引き続き、感染防止対策の徹底に取り組んでまいりたいとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 陽性となった児童生徒へのケアや感染に起因したいじめ防止に向けた対応について ○ 修学旅行のキャンセル料等に対する支援について などの発言や要望がありました。 次に、次期県立高校将来構想について、 策定の趣旨はどのようなものか。 また、先日開催された第一回検討協議会において、委員からどのような意見が出され、これらの意見を、今後、将来構想の検討に当たりどのように生かしていくのかとの質問に対して、 次期県立高校将来構想については、今後も中学校卒業者数の継続的かつ急激な減少が見込まれるとともに、教育を取り巻く環境が大きく変化することが予想されることなどから、新しい時代に求められる学校像について検討し、中長期的かつ全県的な視点に立って、本県高校教育の質の確保・向上を図ることを趣旨としている。 また、検討協議会の委員からは、生徒の将来につながる学習ができる学校が必要であるや未来を生きる子供たちについては、小・中・高だけでなく、社会全体を通じて育てていくべきであるなどの意見があった。 今回頂いた意見をはじめ、今後も様々な立場からの意見を伺いながら、県立高校の在り方や特色ある学校づくりと学校・学科の再編整備などについて検討し、次期将来構想を策定してまいりたいとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 生徒、保護者や県内企業に対するアンケート調査について ○ 県内産業界からの意見の活用について などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 山口県乳幼児の育ちと学び支援センターの取組内容等について ○ 空調設備を活用した学力向上支援について ○ 山口松風館高校の役割について ○ 通信制高校に対する私学助成金について ○ 学校における働き方改革加速化プランの改定について ○ 県立学校におけるタブレット端末の活用状況について ○ 小中学校における端末の活用及び県の支援について ○ ICT活用に関する教員の資質能力の向上等について ○ 不登校の生徒に対するオンライン授業の活用について ○ 浸水想定区域等に立地する学校について ○ 子供たちの安全・安心のためのリスク管理の徹底について ○ 教員による児童生徒への性暴力防止について ○ ヤングケアラーについて ○ 令和四年度県立高校等の入学定員について ○ 県立高校再編整備について ○ 県立高校の適正規模について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 うそ電話詐欺について、 六月以降、県内で高齢者が被害者となる高額のうそ電話詐欺が複数件発生しているが、被害の特徴や今後の対策について伺うとの質問に対し、 六月以降、有料サイト料金を名目とした架空料金請求詐欺や、証券購入トラブルを名目とした金融商品詐欺などの被害が発生し、一千万円を超える高額な被害も認知している。被害の大半が高齢者であり、犯人からの連絡を自宅の固定電話で受けておられ、ATMでの振込や電子マネーカードを購入させられる形態となっている。 こうした実態を踏まえ、固定電話の留守番機能の活用、うそ電話詐欺の手口、未然防止のポイントなどの県民に対する被害防止広報や、金融機関などへ、うそ電話詐欺被害が疑われる利用客に対する積極的な声かけを依頼するなど、水際対策の強化を重点とした取組を推進し、高齢者はもとより県民一人一人の防犯力の強化に努めてまいるとの答弁がありました。 次に、通学路における交通安全対策について、 六月二十八日、千葉県の通学路において、下校中の小学生五名が事故に遭い、二人の貴い命が奪われるという痛ましい交通事故が発生した。通学路における事故は県民が身近に感じる不安であるが、このたびの事故を受け、県警察として実施している安全対策について伺うとの質問に対し、 平成二十四年、京都府での通学途中の児童の死傷事故を契機に、警察と教育、道路管理者により通学路の緊急合同点検が実施され、ハード・ソフトの両面で各種対策を行ってきた。 このたびの交通事故を受け、県警察では、通学路における子供の安全確保と保護者の不安の払拭に向け、全警察署において、危険箇所に対する再点検と新たな危険箇所の抽出、通学路・通学時間帯における可搬式オービスを活用した速度違反等の取締り、ボランティアの方と連携した見守り活動など、通学路における緊急安全対策を実施している。 今後も、年間を通じて、これらの安全対策やゾーン30の整備などを推進し、通学路における交通安全の確保に努めてまいるとの答弁がありました。 このほか、 ○ 議案第十八号 物品の買入れについて ○ 配偶者暴力・ストーカー事案への対応について ○ 県警察における女性の活躍促進について ○ 警察職員等への新型コロナウイルスワクチンの優先接種について ○ コロナ禍における警察活動の維持対策について ○ オリンピックへの派遣期間中における災害警備体制について ○ 優良運転者講習のオンライン化について ○ 可搬式オービスの運用状況等について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)