委員長報告
議長(柳居俊学君)土木建築委員長 俵田祐児君。 〔土木建築委員長 俵田祐児君登壇〕(拍手) 土木建築委員長(俵田祐児君)土木建築委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第二号のうち本委員会所管分並びに議案第十六号の議案二件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、土木建築部関係では、 橋梁の長寿命化対策について、 防府停車場線新橋のボルト抜けについて、また、新橋と同様のボルトが使用された他の橋梁について、どう対応したのかとの質問に対し、 新橋については、四月十日にボルト抜けを確認したため、緊急点検を行った結果、ボルト総数六万本のうち十本のボルト抜けが判明した。 その対応として、抜けたボルトを再設置するとともに、第三者被害の予防として、落下防止対策用キャップの設置を五月七日までに完了した。 また、同様のボルトが使用された期間中に建設された百七十六橋のうち、跨線橋九橋を除く百六十七橋の緊急点検を実施した結果、五十七橋において同様のボルトを使用しており、うち九橋でボルト抜けを確認したが、ボルトの再設置を全て完了している。 あわせて、横断歩道橋等の第三者被害の可能性のある十八橋については、ネット等による応急的な対策は六月末までに全て完了し、今後は、落下防止対策であるキャップの設置を実施していくとの答弁がありました。 また、橋梁の点検結果の公表について、内容の詳細について伺うとの質問に対し、 本年三月の公表基準に基づき、五月に管理一覧表及び離島架橋九橋の管理カルテを公表した。 管理カルテについては、九月までを目途に、周防大橋や彦島大橋など、五百メートル以上の長大橋等の十七橋を公表することとしている。さらに、来年三月までを目途に、緊急輸送道路上の橋など、特に重要な橋のうち、速やかに補修等を行う必要がある五百二十九橋について公表することとしているとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 上関大橋の全面復旧の見通しについて ○ 青海大橋の鋼棒の破断について などの発言や要望がありました。 次に、山陰道の早期整備について、 今後、県としてどのように取り組んでいくのかとの質問に対し、 県ではこれまで、政府要望等あらゆる機会を通じ、議員連盟や地元期成同盟会等と連携しながら、早期整備を国に訴えるなどの取組を進めてきた。 昨年度は、山陰道の益田─萩間と長門─下関間の二つの期成同盟会の合同による初の取組として、山陰道シンポジウムを萩市で開催するなど、関係者が一丸となって精力的な取組が行われ、地域の機運も一層の高まりを見せたところである。 こうした地域の機運の高まりを継続し、山陰道全線の早期整備につなげるためにも、萩市が計画変更に言及している大井・萩道路については、適正なプロセスを経て決定された現在の計画により事業を進めるべきと考えている。 山陰地域の活性化のためには、山陰道全線の早期整備が必要不可欠であることから、県としては、今後とも、議員連盟や地元期成同盟会等と軌を一にし、地域が一丸となって、事業中区間の早期完成や未着手区間の早期事業化を国に訴えていきたいと考えているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 広域防災広場へのアクセス道路の整備について ○ 災害対策について ○ 新広域道路交通ビジョン・計画について ○ やまぐち未来開拓ロードプランについて ○ 道路行政について ○ 上関原発に係る一般海域占用許可について ○ 山口きらら博記念公園の利用状況等について ○ 治水対策について ○ 国際バルク戦略港湾施策とカーボンニュートラルポートについて などの発言や要望がありました。 次に、企業局関係では、 昨年七月の給水開始から約一年が経過した島田川工業用水道について、渇水対策への効果をどのように評価しているのかとの質問に対して、 島田川工業用水の給水がなかったと仮定した試算と比較した結果、自主節水率五○%の期間を二割程度、六○%の期間を四割程度短縮する効果があった。また、菅野ダムの水位の低下が抑えられ、菅野系工業用水の自主節水率六五%への強化も回避できた。 さらに、ダムへの貯留効果として、菅野ダムの水位が最も低かった時点において、約九%の貯水量が温存でき、これにより給水量七日分に相当する約二百六十万トンの貯水量を確保できた。 企業局としては、職員による水運用で得た知見の積み重ねを十分に活用しながら、引き続き工業用水の安定給水に努めていくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 昨年度の渇水状況について ○ 周南地区以外の地区の渇水対策について ○ 二部料金制導入による影響について などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 再生可能エネルギーである水力発電事業の役割について ○ 工業用水道政策小委員会中間取りまとめについて ○ 小瀬川工業用水道送水設備更新事業について ○ 小水力発電開発について ○ 工業用水の水質の状況について ○ 企業局事業の運営について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)