1 障害者スポーツに対する普及・促進について 2 新型コロナウイルス感染症への対応について 3 県立高校再編整備における学びの特色づくりについて 4 その他
副議長(二木健治君)松浦多紋君。 〔松浦多紋君登壇〕(拍手) 松浦多紋君 県民の誇りを育む会、松浦多紋です。長いコロナ禍における災害により、私たちの安全のため、休むことなく医療関係に従事していただいていらっしゃる方々への感謝、罹患された方々の一日も早い御回復への御祈念、亡くなられた方へのお悔やみを申し上げ、一般質問のお時間を頂戴いたします。 二月議会にて山形県、富山県、岡山県の事例を出し、経済の下支えについて県内飲食業の救済、県内飲食業関連事業者救済、県内中小企業及び個人事業主救済について質問をさせていただきました。 持続化給付金の再度の支給や一時支援金の拡充等については、外出自粛による影響は全国に及んでいることから、全国知事会を通じて、国に対して手厚い支援の実施を要望しており、県としては、今後とも国に対して必要な要望を行いつつ、他県と比較しても遜色ない支援制度を事業者に確実に届けることにより、県内経済の下支えに努めてまいりますとの御答弁を頂き、六月議会におきまして、県内経済の下支え六十五億円を含む二百三十九億円の補正予算の審議をいたしました。 コロナ禍に対する山口県の四本の柱それぞれに対し適時的確な取組をしていただき、感謝をまず申し上げます。 七月二十八日から受付が始まっている、中小企業事業継続支援事業、今行われている感染拡大防止を目的として、全県下で取り組んでいる飲食店、喫茶店等を対象とした営業時間短縮要請による協力金、そして、このたび補正予算で審議いたします中小企業事業継続支援事業といった取組は、コロナ禍の影響を受けてしまっている県内事業者にとりまして、まさに救いになる取組であると思います。 一日も早く対象者に時短要請による協力金や支援金が行き渡ることと、需要の喚起に対する様々なすばらしい取組が、事業者、消費者ともにインターネット環境が使えない環境にいらっしゃる方に対しても平等に使えるよう御配慮と、対象となる方々に対しての早めの告知と周知徹底いただきますことをまず要望し、通告に従い一般質問を始めさせていただきます。 まず、障害者スポーツに対する普及促進についてです。 このたびの議会において、パラリンピック後で同様の質問も多くあり、特に昨日の江本議員と重複してしまうかと思いますが、失礼をさせていただきたいと思います。 東京二○二○オリンピック・パラリンピックは、山口県ゆかりの選手が活躍され、子供たちの憧れ、目標といった将来への夢と希望を与えていただき、閉幕いたしました。 オリンピックでは、各国の選ばれたアスリートたちの国の誇りを背負った自信に満ちあふれた競技、演技、並々ならぬという言葉で済まされない努力、コロナ禍の大会となり無観客ではありましたが、画面を通じ感動を頂きました。 パラリンピックにおきましては、先天性、後天性という大きく二つの障害があるアスリートたちですが、競技にかける熱い思い、ハンディキャップを背負われた方々を思いやり、支えていく精神を改めて感じることができ、オリンピック以上の感動を頂くことができたと思います。 生まれながらの障害を克服され、競技をされる精神力、事故等により障害を負われ、失意の中からはい上がり、競技をされる精神力、見習うべき姿がそこにありましたが、ブラインドマラソンの道下選手などに寄り添われたガイドランナーの方や、ブラインドスイマーのタッピングをされるタッパーの方含め、パラアスリートに対しサポートされている方の姿にも感動した次第です。 さて、山口県では、公益社団法人山口県障害者スポーツ協会と健康福祉部障害者支援課が連携し、やまぐちパラアスリート育成ファンド事業を行っていらっしゃいます。その取組の詳細は割愛をさせていただきますが、選手にとりましてこの取組は欠かすことのできない大切な取組だと思います。 さらに、山口県内におきましては、平成十四年五月に設立された公益社団法人山口県障害者スポーツ協会を中心に、障害者の方々がスポーツを通し、より明るく豊かな充実した生活を送ることができるように活動されています。 二○一一年(平成二十三年)おいでませ!山口大会を通じて高まった障害者スポーツの競技力を維持し、各競技のさらなる定着と一層の活性化を図るため支援助成金も組まれ、障害者のため活動していらっしゃることは、感謝の念に堪えません。 先日、車椅子ラグビーをされていらっしゃる方からお話を伺いました。ちなみに、このたびの東京二○二○大会で見事銅メダルに輝いた車椅子ラグビーは、一九九六年のアトランタパラリンピックでデモンストレーション競技として初登場し、二○○○年のシドニーパラリンピックからは公式種目になりました。 車椅子ラグビーは御承知のとおり、障害者スポーツの中でも激しい競技と言って過言ではないと思います。歴史が浅く、ハードな競技のためか、チームも全国に十チーム程度しかなく、近隣のチームは福岡県に結成されています。山口県内のプレーヤーは二名、チームには鹿児島県在住のプレーヤーもいらっしゃるそうです。練習場所は山口県に集合したり、鹿児島県まで行ったり、メンバーがいるエリアを持ち回りで移動されているとのことでした。 とにかく困っていることは、選手の発掘と興味を持ってもらうこと、そして競技の周知。具体的には合宿の誘致や対外試合の開催。合宿の誘致や大会を開催することで、障害のある方に車椅子ラグビーを知ってもらうことができる。まず、知ってもらうことから始めたいと目を輝かせながらおっしゃられました。 そのような取組が普及イベントにつながり、その中で興味を持ってくれた人への競技自体に参加可能なのか、適性を見つけてあげることができ、障害のある方が外に出るチャンスになるとも言われました。 そこでお尋ねいたします。障害者スポーツには様々な競技があり、選手の獲得をはじめ、普及活動等様々な取組をされていらっしゃると思います。同時にそのことは、障害のある方のスポーツを通じた社会参加につながると思います。障害のある方を対象とした取組に対する県の御所見をお聞かせください。 私ごとですが、地元団体が毎年主催する、車椅子バスケットボール大会のお手伝いをさせていただいております。初めてその競技を目にしたときの実感は、何て激しい競技なんだろうか、それが第一印象でした。タイヤが床に擦れる音はともかく、車椅子同士がぶつかり合い発する衝撃音、そして激しい転倒、初めはその迫力に圧倒されたくらいです。 選手の体も心配ですが、競技に使用する車椅子も気になりました。聞けば安くても一台約三十万円、材質、オプション等にこだわれば切りがないとのことでした。競技者として少しでも助成をしてもらえるとうれしい限りですが、と控え目に言われておりました。 そこでお尋ねいたします。障害者スポーツにおいて使用する、その競技専用の車椅子や陸上用のレース用車椅子、義足、チェアスキーの道具に対する助成をしていただければ、障害のある方にとって、山口県障害者スポーツ協会が取り組まれている、より明るく豊かな充実した生活を送ることができることにつながると思います。県の御所見をお聞かせください。 次に、新型コロナウイルス感染症への対応についてです。 新型コロナウイルス感染症の四回目の緊急事態宣言が延長されました。 私たちは昨年の新型コロナウイルス感染症から、災害と言われるウイルス感染症との闘いをしておりますが、新規感染者数の波は既に第五波と言われるまでになり、それぞれのピークが、第一波では四月十一日の六百四十四名、第二波では八月七日の千五百九十七名、第三波が一月八日の八千四十五名、第四波が五月八日の七千二百三十九名、そして現在の第五波が八月二十日、二万五千八百五十二名となっております。 三波と四波こそ感染者の数字は逆転していますが、倍以上の勢いで増加を繰り返し、都市部での医療体制の崩壊も毎日のように耳にする状況となっています。 さて、山口県における罹患者に目を向けますと、五月、六月には六十五歳以上の方の割合が全体の三○%以上を占めておりましたが、七月、八月には一○%を切り、代わりに五月には四○%だった二十歳代から四十歳代の割合が、八月には五五%まで推移し、ワクチン接種が遅れている世代への一刻も早い接種が期待されるところです。 そこでお尋ねいたします。ワクチン接種が不可能な十二歳未満の子供たちを育てる世代である二十歳から四十歳代への一刻も早いワクチン接種は、子供たちを新型コロナウイルス感染症の危険から守るため急務であると考えます。その世代への接種率、接種が遅れている地域に対しての対策をお聞かせください。 次に、新規感染者の増加に伴い心配してしまうのが、罹患されてしまった方への対応だと思います。山口県では、病院等での入院及び宿泊療養を基本とされ、受入れ体制も入院医療機関、通常時五百三十三床、九月一日からは緊急時二十五床増やしていただき、合わせて五百五十八床を確保。宿泊療養施設も九月一日からはセミナーパークに百室増やしていただき、五百八十三室を確保していただいております。 県民誰もが安心して生活できる環境を整えていただいていることに感謝申し上げる次第です。おかげさまで病床使用率は八月の第三週、第四週と二週連続で五○%を超えてしまいましたが、現在は下降していると伺います。宿泊療養施設におきましても、五○%を超えることはなく推移をしております。 都市部におきましては、自宅療養という言葉を耳にする機会が増え、また、他県では妊婦の方が入院できず自宅出産され、生まれてきた新しい命が失われるという悲しい出来事も起こっています。 病床等をしっかり確保していただいている山口県ではありますが、誰もが罹患してしまう可能性のある新型コロナウイルス感染症です。他県の事例とはいえ、妊婦の多くの方が不安な日々を過ごされていると伺います。また、車椅子での生活をされていらっしゃる方、要支援認定を受けていらっしゃる方、要介護認定を受けている方、脳出血・脳梗塞後の後遺症による機能障害等、様々なハンディキャップがある方も同様に不安を多く持たれていらっしゃるはずです。 そこでお尋ねいたします。罹患された方の状況により医療体制に対し様々なシミュレーションをされていらっしゃることと思いますし、様々な状況を経験されてこられたと思います。山口県として、妊婦の方やハンディキャップがある方に対して、どのような医療体制を準備していらっしゃるのか、その状況による御所見をお伺いいたします。 さて、私は、先日新型コロナウイルス感染症に罹患された方からお話を伺いました。五人家族のうち三人が罹患し、そのときの状況をヒアリングさせていただいた次第です。 まず、在宅介護者のヘルパーをされていらっしゃる主婦の方が、勤務により濃厚接触者となられました。最初のPCR検査では陰性でしたが、症状が悪化したため再度PCR検査。夕刻陽性が判明と連絡が入り、翌日から宿泊療養施設への宿泊療養の指示があったそうです。準備品の指示もあったそうですが、自分では買い出しに出かけることができず、苦労されて準備されたそうです。 ここで家に残されたのは、家族である御主人、そして三人のお子さんです。お子さんは小学生と中学生と高校生になります。 その後、二人のお子さんの陽性が二度目のPCR検査で判明し、病院へ入院。宿泊療養施設と病院では準備するものが異なり、準備するのも大変だったと伺いました。連絡も夕刻の連絡となり、準備をするのに時間的にも苦労され、結果だけでも早めに一報入ると助かるとのことでした。 保健所からの的確な指示、搬送により、感染拡大はここで止まったそうですが、お子さんの症状は軽く大事には至らなかったとのことですが、主婦の方は、背中に陣痛のような激痛があり、寝ようとするが症状が落ち着くまで満足に熟睡できず、今でも抜け毛等の後遺症に悩まれていらっしゃいますが、ただただ保健所の皆さん、そして医療従事者の方に感謝しかありませんとのことでした。 しかし、強いて上げるとしたら、これから感染が拡大する可能性がある中で、皆さんに知っておいていただきたいことがあると言われました。 それは、病院や宿泊療養施設に入るまでに準備品をそろえる時間があまりにも少な過ぎるし、準備できない人もいらっしゃるはずとのことでした。準備品には、場合によっては最低でも下着十着、タオル十枚、衛生用品等が必要となるそうです。 私が話を聞いた方は御実家の協力を得ることができ、準備することが可能でしたとのことでした。しかし、罹患してしまう方の中には、親戚を頼ることができず独居されていらっしゃる方、母子家庭、父子家庭等シングルで子育てされていらっしゃる方等々いらっしゃいます。 これらの方が療養施設に入る際、どのように準備品を調達するのか、もとより、療養施設に入る際、どのような準備が要るのか、情報は五月二十日付で県のホームページには開示をしていただいておりますが、県や市町の広報誌やフリーペーパーなどで開示していただけることで、新型コロナウイルス感染症は脅威ではありますが、不安の解消につながるのではないかと思います。 そこでお尋ねをいたします。災害として位置づける様々なことに取り組んでいるのが、新型コロナウイルス感染症対策であると思います。天災などには避難グッズなどの準備など、今では周知され意識づけが進んでいると思います。このたびの感染症に対する準備への様々な情報をしっかり周知することこそ、感染者数が増えている今こそ早急に取り組むべきだと思います。新型コロナウイルス感染症に対する入院等の準備品、その周知に対する県の御所見、今後の取組をお聞かせください。 また、高校のお子さんの場合は、学校から遠隔授業の提案をされタブレットの使用、県からは「OriHime」ロボットの利用もさせていただき、非常に助かりましたとのことでした。 しかしながら、中学生のお子さんは、一か月に及ぶ欠席による勉強の遅れ等があり、県と市町の連携をもっと取っていただければ、これから先、罹患してしまう可能性のある子供たちに対する勉強の機会の損失が軽減できるのではと言われています。 そこでお尋ねいたします。小学校、中学校、高校の児童生徒が罹患してしまった場合にも、学びを続けられるマニュアルづくりが急務です。市町の教育委員会と県教委とが今以上に連携することにより、山口県で暮らしている全ての子供たちが新型コロナウイルス感染症という災害禍でも、平等な教育と権利を行使できると思います。県教委の御所見、今後の取組をお聞かせください。 山口県内の八月一日から二十三日の間における感染経路は、不明が一八・三%、イベントが一・九%、学校が二・四%、医療機関が五・八%、友人・知人が九・八%、職場内が一○・九%、飲食の場が一三・七%、家庭内が三五・七%となっており、家庭内が圧倒的な割合となっております。 七月下旬から山口県においても第五波が到来し、八月十九日には一日の感染者が百十九名を記録しました。これはデルタ株の感染力によるものも大きな影響があると思います。 市町により様々ではありましたが、二学期が始まりました。家庭内で感染する確率が高いということは、ワクチン接種が不可能な世代への感染拡大が危惧されます。その世代が無症状だった場合、学校、幼稚園、保育園での感染へつながり、その感染がほかの家庭へ持ち込まれるという状況が予測されます。 先ほど世代別の感染者に触れましたが、これから先はワクチン接種を受けることができない十歳代未満、十歳代前半に広がってしまうのではないでしょうか。私論ですが、今までの医療体制は、大人を中心に行ってきたと思われますが、これから先は幼少世代の医療が中心となるのではないかと思います。年齢的に宿泊療養施設で加療もしくは経過観察ができない場合の病院等の負担、病床使用率も高まると思います。 そこでお尋ねいたします。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種ができない、いわゆる幼少世代に罹患者が多くなった際の山口県としての取組はどのようにシミュレーションされていらっしゃるのか、御所見をお聞かせください。 最後に、県立高校再編整備における学びの特色づくりについてです。 漫画と聞いて皆さんはどのようなイメージを持たれますでしょうか。 私が真っ先に思い浮かべたイメージは娯楽でした。きっと多くの皆さんも同じことを思い浮かべるのではないかと思います。 しかし、漫画といえど、業界でいえば出版業となります。ちなみに、出版業界の売上げは、紙の出版市場、電子の出版市場合算で一兆円を超える産業です。その中の漫画の占める割合を調べてみました。 二○一五年出版業界の売上げ一兆六千七百二十二億円のうち、漫画の売上げは四千四百三十八億円、占める割合は二六・五%。 二○一六年出版業界の売上げ一兆六千六百十八億円のうち、漫画の売上げは四千四百五十四億円、占める割合は二六・八%。 二○一七年出版業界の売上げ一兆五千九百十六億円のうち、漫画の売上げは四千三百二十九億円、占める割合は二七・一%。 二○一八年出版業界の売上げ一兆五千四百億円のうち、漫画の売上げは四千四百十五億円、占める割合は二八・六%。 二○一九年出版業界の売上げ一兆五千四百三十二億円のうち、漫画の売上げは四千九百八十億円、占める割合は三二・二%。 二○二○年出版業界の売上げ一兆六千百六十九億円のうち、漫画の売上げは六千百二十六億円、占める割合は三七・八%と推移しています。 漫画の売上げは二○一七年に一旦下がりますが、業界としても下がっております。しかし、売上げ全体に占める漫画の売上比率は上昇をしております。 二○二○年は漫画の盗難事件も発生したくらいのブームとなった、鬼滅の刃の大ブームがあった影響もあり、大幅に増加をいたしました。とはいい、出版業界内での成長している分野には間違いなく、若年層を巻き込んでいる電子コミック等の普及も加速しており、漫画には様々な可能性があるのかもしれません。 漫画に対する私のイメージを一変させてくれた取組を耳にしました。 それは、定員割れが続く県立高校に漫画学科を新設、早ければ再来年四月の開設を目指すというニュースです。 熊本県立高森高校では、二○一○年頃から定員八十人に対して入学生徒が三、四十人と大幅な定員割れが続き、最盛期の一九七○年頃六百人を超える生徒が学んでいましたが、その後減少し、現在、全校生徒は八十八人、高校を存続させようとする起死回生策であると衝撃を受けた次第です。 熊本県立高森高校は、熊本県阿蘇郡高森町に位置します。今年の八月一日時点の人口は六千百七十七人。ちなみに二○一○年から毎年人口が減っています。南阿蘇、阿蘇五岳、阿蘇山の南東部に位置します。西側は阿蘇カルデラの内部、東側は外輪山の外側で、北東は大分県、南東は宮崎県に接している町です。そんな条件の町にある、過疎化が進んだ場所にある高校です。 漫画を活用して高森高校の魅力向上を図ろうと、出版社の思いは、若い才能を発掘し育成すること、さらに、全国から集まった漫画家や編集者の卵が町に住み、高森高校で学ぶことで高校の存続や地域の活性につなげていこうという目的を掲げられて、また教育長は、卒業後の進路をどうしていくか一つの課題だが、漫画家という道もあれば編集者とか幅広く活躍の場が展開できるのではないかという思いを持たれ、そして高森町は、かつて高森高校の寮だった場所の土地と建物を取得し、最終的には四十人ほどの生徒が住める町営の寮を建設するという連携でプロジェクトが動き始めたそうです。 高森高校の校長は、「生徒らはプロの漫画家をはじめ編集者など様々な職業を身近な進路目標にすることができる。全国から入学希望者が来るのも夢ではない。」とコメントされています。 ここ、山口県におきましても、県立高校再編整備計画において、岩国高校広瀬分校、防府高校佐波分校、山口高校徳佐分校の三校を対象に募集停止の検討に入られています。 三校は定員割れが起こっている熊本県立高森高校と同じ状況だなと思いました。八月に発表された山口県過疎地域持続的発展方針に、募集停止の検討をされている三校にほかにはない特色ある学科を加え、高校の存続への前向きな取組をすることにより、過疎地域の発展につなげることができないかと思います。 そこでお尋ねいたします。熊本県の事例にもあるように、学びに可能性のある産業を融合させるなど、学びに特色を持ち、学びから進路目標を持って、そのことで地域活性につながる。そのことは、過疎地域で生活をしている子供たちに教育の不利を与えないことにつながると思います。 過疎化プラス少子化が大きく寄与する定員割れという現実ではあると思いますが、諦めることなく、山口県の県立高校における学びに、ほかにはない魅力があり特色を持たす努力ができないか、県教委に御所見をお伺いし、私の一般質問とさせていただきます。 御清聴ありがとうございました。(拍手) 副議長(二木健治君)村岡知事。 〔知事 村岡嗣政君登壇〕 知事(村岡嗣政君)松浦議員の御質問のうち、私からは、新型コロナウイルス感染症への対応に関して、子育て世代へのワクチン接種についてのお尋ねにお答えします。 私は、新型コロナウイルス感染拡大の厳しい局面を打開するためには、希望する県民が一日も早くワクチンを受けることができるよう、その促進を図ることが極めて重要であると考えています。 このため、私は、県医師会など関係団体で構成するワクチン接種対策会議や、十九市町長と直接協議する場の設置など、関係者が一丸となって接種の促進を図ってきたところであり、その結果、二回目の接種を完了した方は、全国一位となる約六五%と高い進捗で接種が進んでいます。 こうした中、本県では、接種を希望する方が十月末までに接種を完了できるよう、十九市町と共通の目標を掲げて取り組んでおり、その達成に向け、若い世代や接種が遅れている地域に対する接種の促進に努めているところです。 具体的には、まず、若い世代が接種を受けやすいよう、企業や大学等で行っている職域接種の円滑な実施に向け、庁内にサポートチームを設置し、相談対応や医療従事者の派遣調整を行うなど、その支援に努めています。 また、若い世代については、様々な意識調査等において、接種を希望しない割合が高いとされていることから、ホームページやSNS等を通じ、発症予防や重症化予防など、ワクチン接種の効果や副反応等に関する正しい情報の発信に取り組んでいるところです。 さらに、ワクチン接種が遅れている市町に対しては、県内三か所に設置している広域的集団接種会場を活用し、予約枠を重点的に配分するなど、接種の促進を図っているところです。 こうした取組の結果、現在、全ての市町において、計画どおり順調に接種が進んでいるところであり、お尋ねの二十歳代から四十歳代の接種率についても一回目の接種率が約五九%と、全国に比べ一二ポイント上回っている状況です。 私は、今後とも、市町や関係機関との連携の下、ワクチン接種のさらなる促進に努めるなど、感染拡大防止に取り組んでまいります。 その他の御質問につきましては、関係参与員よりお答え申し上げます。 副議長(二木健治君)弘田健康福祉部長。 〔健康福祉部長 弘田隆彦君登壇〕 健康福祉部長(弘田隆彦君)まず、障害者スポーツに対する普及促進についての二点のお尋ねにお答えします。 障害のある方にとってスポーツは、競技等を通じて自立や社会参加を進める上で重要な役割を果たしていることから、県では、競技人口の拡大など、障害者スポーツの振興に取り組んでいるところです。 まず、障害者スポーツの普及についてです。 本県において、障害者スポーツに取り組む選手は増加傾向にあり、このたびの東京二○二○パラリンピックを契機に、障害者スポーツのさらなる推進に取り組むこととしています。 障害者スポーツの普及に当たっては、まず、障害のある方にスポーツの興味・関心を高めていただくことが重要であることから、関係団体と連携し、本県最大の障害者スポーツの祭典であるキラリンピックをはじめ、県内各地域で競技を体験できるスポーツ教室等を毎年開催しているところです。 また、障害のある方が新たにスポーツに参加するきっかけとなるよう、お示しのやまぐちパラアスリート育成ファンドに認定されたアスリートの活躍を、広く県民の皆様に紹介することとしています。 さらに、県障害者スポーツ協会と連携し、施設等に対して、大会等への参加の呼びかけを行うとともに、引き続き、競技団体に対し、記録会や練習会に要する経費の一部を助成するなど、今後とも、障害者スポーツの普及に努めてまいります。 次に、障害者スポーツ参加者の負担軽減についてです。 障害者スポーツには、多くの専用の競技用具が必要であり、その中には、お示しのようにレース用車椅子やチェアスキーなど、一部高額なものもあります。 このため、本県では、障害のある方がスポーツに取り組みやすくなるよう、県障害者スポーツ協会において、競技用車椅子やタンデム自転車など無償で貸し出しており、その利用を促進するため、ホームページ等において県民の皆様に広く周知しているところです。 また、やまぐちパラアスリート育成ファンドを通じて、競技用具の購入や修理に要する費用を助成するなど、その負担軽減に努めています。 県としましては、今後とも、県障害者スポーツ協会等と連携をし、障害のある方がスポーツに参加しやすい環境整備に取り組み、障害者スポーツの振興を図ってまいります。 次に、新型コロナウイルス感染症への対応についての数点のお尋ねにお答えします。 県では、新型コロナウイルス感染防止対策に当たっては、感染した方が必要な治療を受け、安心して療養できる体制を確保することが重要であると考えており、受入れ体制の確保に努めています。 まず、感染者の状況に応じた医療体制についてです。 本県では、コロナ患者の受入れ医療機関の指定に当たっては、妊婦をはじめ、腎不全により人工透析が必要な方、精神疾患のある方など、その方の疾患等に応じた対応ができるよう、各医療機関が担う専門医療の内容等を考慮し、必要な受入れ体制を確保しているところです。 また、入院に当たっては、県庁内に設置している入院調整本部において、患者の現在の疾患の状況等を正確に把握した上で、円滑な受入れができるよう、医療機関と必要な調整を行っています。 次に、罹患した際の準備とその周知についてです。 入院または宿泊療養施設で療養する際に準備すべき物については、入院等をされる際に、保健所から個別に事前説明をしているところです。 また、あらかじめ準備ができるよう、その概要を県のホームページに掲載しているところであり、今後とも、市町のホームページを県のホームページへリンクをさせるなど、市町と連携した周知に努めてまいります。 次に、ワクチン接種ができない幼少世代への医療提供体制についてです。 本県では、小児の感染者が発生し、入院が必要な場合には、専門医療体制の整った小児救急拠点病院等で治療できる体制を確保しているところです。 また、軽症、無症状である場合には、宿泊療養施設において、ツインルームの活用等により、保護者同伴で入所していただいているところです。 さらに、家庭の事情等により宿泊療養施設での療養が難しい場合については、保健所による健康管理など、しっかりとしたサポート体制の下、自宅で療養していただくこととしており、感染拡大の局面においても、安心して療養できる体制を確保してまいります。 県としては、今後とも、関係機関との連携の下、医療提供体制の充実を図り、感染防止対策に取り組んでまいります。 副議長(二木健治君)西村副教育長。 〔副教育長 西村和彦君登壇〕 副教育長(西村和彦君)新型コロナウイルス感染症への対応についてのお尋ねのうち、児童生徒の学びに対する連携についてです。 県教委では、新学期を迎えるに当たり、児童生徒の学習を保障するため、新しい生活様式を踏まえた学習指導についての留意事項を改めて各県立学校に通知するとともに、各市町教育委員会にも送付して、小中学校における学習の保障の取組に向けた活用を促してきたところです。 今後も引き続き、市町教育委員会と緊密に連携しながら、一人一台端末を活用した遠隔・オンライン教育の充実を図るなど、コロナ禍においてやむを得ず登校できない児童生徒の学びを保障する取組を進めてまいります。 次に、県立高校再編整備における学びの特色づくりについてのお尋ねです。 特色ある学校づくりについて、本県では、生徒の多様なニーズに対応するため、高度で実践的な課題解決学習に取り組む探究科や、福祉とビジネスを学びながらまちづくりに貢献する地域創生科など、特色ある学科を設置してきたところです。 また、お示しの三分校においても、地元の特産品や伝統工芸を活用した地域活性化に貢献する取組など、地域の特性を生かした特色ある学びを実践しているところです。 県教委といたしましては、今後とも、県立高校の再編整備を進める中で、学校や地域の実情を踏まえながら、特色ある学校づくりを進めてまいります。 副議長(二木健治君)本日の一般質問及び提出議案に対する質疑は、これをもって終了いたします。 ───◆─・──◆──── 副議長(二木健治君)以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 本日は、これをもって散会いたします。 午後二時四十四分散会