委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 西本健治郎君。 〔農林水産委員長 西本健治郎君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(西本健治郎君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号及び第二十四号のうち本委員会所管分並びに議案第二号の議案三件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、農業分野の労働力確保について、 コロナ禍における農業分野での労働力不足の影響について伺う。 また、今後の労働力確保について、どのように取り組むのかとの質問に対し、 小規模の経営者において、コロナ禍では繁忙期に地域外に在住する家族などの協力を得にくく、近隣の生産者の協力により対応している。法人等においては、コロナ禍で影響を受けた他産業の労働力の受皿となるなど、短期労働力の確保により対応している。 また、昨年七月に開設した、農業専門求人サイト、アグポンの効果もあり、今年度の目標を大きく上回る労働力が確保されており、昨年度には、短期雇用から新規就農につながった例もあったことから、今後は、そうした就業事例の紹介や農業の魅力を発信する等、新規就農者確保の視点も持ちながら労働力確保に取り組んでまいりたいとの答弁がありました。 次に、県産木材の需要拡大について、 本県における課題をどのように認識しているのか。また、どのように取り組むのかとの質問に対し、 県産木材の生産段階では、計画的な主伐・間伐と的確な再造林を推進すること、木材を利用する際の設計や建築の段階では、先進技術等の普及や理解を促進することが課題であると認識している。 そのため、需要拡大に向けては、生産・流通・加工体制を整備することで木材の安定的な供給を確保するとともに、事業用建築物に木造という選択肢があることを広く浸透させることに加えて、設計・施工の先進技術の研修会の開催や人材育成等の支援を行っていくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 県産木材の供給体制について ○ 建築物の木材利用の促進について の発言や要望がありました。 次に、やまぐちほろ酔い養殖業推進事業の取組状況について、 十一月二十日から販売を開始した、ほろ酔いさばの販売状況や消費者の反応はどうか。また、来年はどれくらい生産を拡大できるのかとの質問に対し、 販売を開始した道の駅等では、開店早々に売り切れとなるなど盛況であったと聞いている。また、消費者からは、大変おいしかった等の感想もあり、取扱店舗も喜んでいただいている。 来年の生産量については、種苗を安定的に供給できる体制が確立されたことから、今年度の十倍近い数量を養殖できる見込みである。 今後は、ほろ酔いさばの養殖技術を普及させるとともに、生産量や販路を拡大していきたいとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ SDGsの視点を取り入れた農林水産業施策の推進について ○ 農林業の知と技の拠点整備に係る農業大学校の学科等の再編について ○ 鳥獣被害対策について ○ ジビエの利用について ○ デジタルサイネージの活用状況について ○ 花卉の需給バランスについて ○ カタログギフトのリニューアル内容について ○ 新規農業就業者への支援等について ○ JA山口県の不正事件とその対応について ○ 有機農業の取組について ○ 今年度の水稲の作柄状況に対する県の受け止めについて ○ コロナ禍におけるスマート農業技術の導入促進について ○ 近年の水稲の作付面積について ○ 国の経済対策に呼応した農業農村整備の取組について ○ 水田の高機能化について ○ 家畜伝染病防疫対策について 林業関係では、 ○ 県産森林バイオマスの生産力強化について ○ 森林経営管理制度の進捗状況について ○ 国の経済対策に呼応した森林整備の取組について ○ 岩国市美和町の太陽光発電事業について ○ 林地開発許可面積と再造林面積について ○ 西中国ウインドファーム事業について 水産業関係では、 ○ 鯨肉の消費拡大について ○ 有用漁業開発推進事業について ○ 国の経済対策に呼応した漁港整備の取組について ○ フグ処理師受験資格の変更に伴う影響について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)