委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 西本健治郎君。 〔農林水産委員長 西本健治郎君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(西本健治郎君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号及び第二号のうち本委員会所管分並びに議案第十二号の議案三件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、種苗条例の制定について、 条例の制定を契機として、今後、県として農業の振興をどのように進めていきたいと考えているのかとの質問に対し、 今後、検討に着手する条例では、主要作物である米、麦、大豆と園芸作物等の県オリジナル品種を対象とし、種子の生産に関する取組に加え、品種の開発や知的財産権の保護についても定め、県の責務や関係団体等の役割を明確にし、県民の理解を促進しながら、優良な種苗の生産や安定供給を進めていきたいとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 種苗条例における知的財産権の保護について の発言や要望がありました。 次に、畜産経営継続緊急支援事業について、 事業の概要と支給までのつなぎ融資の検討状況はどうなっているのか。また飼料価格が高止まりする中、畜産経営の継続に向け、今後どのように取り組むのかとの質問に対し、 本事業は、令和四年度第一・四半期から第二・四半期の価格高騰分のうち、国制度の補?額を差し引いた生産者負担額八千七百円の二分の一となる配合飼料一トン当たり四千三百円を支援するものである。 予算成立後は、速やかな事業実施に努めるとともに、支援が行き渡るまでのつなぎ融資として、JA山口県が新たに創設した補?金額を上限とした無利子融資制度の周知を図っていく。 今後の畜産経営の安定化に向けては、国の事業を活用しながら、飼料用米に加え、新たに飼料用トウモロコシの県全域での生産・利用拡大に取り組み、国際情勢等による影響を受けにくい県産飼料への転換を一層進めていくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 畜産経営継続緊急支援事業における制度の詳細について の発言や要望がありました。 次に、県産農林水産物等の輸出促進について、 本県農林水産物や加工品のさらなる輸出促進を図るためには、これまでの成果を踏まえつつ、本県に強みのある品目を中心に対策を講じていくことが輸出の底上げにつながると考えるが、今後どのように取り組むのかとの質問に対し、 世界の農林水産物、食品市場が拡大する中、強みのある日本酒や水産加工品などの品目を中心とした輸出拡大が必要と考えている。 日本酒については、中国をターゲットにした本県独自の日本酒ブランドの売込みや、国内外に配置している輸出プロモーター等を活用した販路拡大を図る。 水産加工品等については、国を通じて、フグなどの輸出規制撤廃等を働きかけるとともに、現地でのプロモーション活動の強化により、新たな需要を掘り起こしていく。 今後、これらの取組を他の品目にも波及させ、県内事業者を後押しして、県産農林水産物等の輸出拡大に積極的に取り組んでいくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 県産農林水産物の輸出対象国の拡大について の発言や要望がありました。 このほか、農業関係では、 ○ やまぐち未来維新プランの取組について ○ やまぐちプレミアム食事券の取組について ○ 山口県農林水産業環境負荷低減事業活動の促進に関する基本的な計画について ○ 物価高騰対策について ○ 新規就農者の確保に向けた取組について ○ 鳥獣被害対策について ○ 中山間地域づくりビジョンにおける農林水産部としての評価について ○ 県産米の輸出について ○ 県産麦の需要拡大について ○ 学校給食における県産米麦の利用割合について ○ 農地・農業用施設災害関係について ○ 中山間地域における農地整備について ○ 第十二回全国和牛能力共進会について ○ 豚熱の発生状況について ○ 山口型放牧について 林業関係では、 ○ 林業の成長産業化に向けた県産木材の供給力強化の取組について ○ 森林環境譲与税を活用した取組について ○ 林業労働安全対策の取組について ○ 森林バイオマスの活用及びペレットの製造状況について ○ 治山工事等における木材利用促進について ○ 少花粉杉の利用促進について ○ 県産木材の利活用状況について ○ やまぐち森林づくり県民税の実績について 水産業関係では、 ○ 鯨肉の消費拡大対策について ○ 北朝鮮ミサイル発射時の漁船等の安全確保について ○ トラフグの資源管理について ○ やまぐちほろ酔い養殖業推進事業について ○ 新規漁業就業者の確保対策について ○ スマート水産業の活用状況について ○ クエの漁獲について ○ 高潮防災対策について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)