議長あいさつ
───◆─・──◆──── 議長挨拶 議長(柳居俊学君)閉会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 今期最後の定例会は、本日をもって終了することになります。 本県の喫緊の課題であり、静かなる有事とも呼ばれる現下の少子化、人口減少の進行は、今後、我が国の経済活動、インフラ、社会保障制度などにも大きな影響を及ぼすことが懸念をされ、地域の活力維持が急務とされています。 こうした中、新元号「令和」の発表で始まりました四年間を顧みますと、新型コロナウイルス感染症の流行や混沌とした国際情勢に端を発する原油価格や物価の高騰、また自然災害の相次ぐ発生など、極めて厳しい社会経済情勢でありました。 この間、本県におきましても、新型コロナの感染拡大防止に向け行動制限を余儀なくされるなど、県民生活に深刻な影響を及ぼす事態となりましたが、村岡知事の下、県民の命と生活を守ることを最優先に、安全で希望と活力に満ちた山口県の実現に向けた取組が進められているところであります。 こうした中、県議会では、県民に身近な開かれた県議会を目指し、脱炭素やデジタル化などの新たな社会変革にも的確に対応できるよう、政策立案や政策提言をはじめ、時代に即した議会改革に鋭意取り組んでまいりました。 また、ロシアのウクライナ侵略や北朝鮮のミサイル発射に抗議する決議も行い、議会として、軍事的暴挙に対する強い抗議と非難の意を全会一致で明確に示してまいりました。 さらに、コロナ禍で海外との往来が困難な時期もありましたが、リモートでの台湾台南市議会との友好交流に関する覚書の締結、また入国制限の規制が徐々に緩和されてきた令和四年度には、海外展開のさらなる拡大に向け、ASEAN地域への調査訪問団の派遣やハワイ州議会との友好提携の締結など、県勢発展につながる可能性を秘めた積極的な国際交流にも努めてまいりました。 このように議員各位におかれましては、種々精励を賜りましたが、どうか四月の統一選挙に挑まれる関係の皆様には、悔いのない選挙戦を戦われますことを心より念願をするものであります。 また、今期をもって御勇退をされる方々には、これまでの御功績に対しまして深甚なる敬意と謝意を表しますとともに、御健康には十分御留意をされまして、今後とも、県政にお力添えを賜りますよう、お願いを申し上げる次第であります。 なお、不肖私、この四年間議長を務めさせていただきましたが、この間、県民の声を第一義とし、円滑なる議会運営を行うことができました。これもひとえに皆様方の温かい御厚情のたまものと、改めて深く感謝を申し上げます。 最後になりましたが、村岡嗣政知事をはじめ、関係参与員の皆様や報道関係者の皆様方に対しましても、改めて感謝の意を表する次第であります。 長く続いた新型コロナとの闘いは様相を変えつつあり、社会経済活動の正常化に向け動き出す中において、活力ある地方創生の実現には多様化する地方議会の役割を的確に果たしていかなければなりません。 県議会の使命と責任の重大さに改めて思いをいたしつつ、山口県のさらなる発展と皆様方の一層の御活躍を念願をいたしまして、御挨拶といたします。