委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 西本健治郎君。 〔農林水産委員長 西本健治郎君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(西本健治郎君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号、議案第二十二号、議案第四十四号及び第六十一号のうち本委員会所管分並びに議案第四号から第六号まで、第十三号、第二十号、第三十四号、第四十六号から第四十八号まで及び第五十五号の議案十四件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、農林業の知と技の拠点について、 施設の供用開始に向けた取組を伺うとの質問に対し、 農林業の知と技の拠点は、農業大学校や農業試験場等の統合メリットを生かして、本県農林業の人材育成や新技術開発の核となることが期待されており、新設する土地利用学科等において即戦力となる人材の育成に取り組むとともに、民間企業等の力を積極的に取り入れたプラットフォーム体制を構築し、本県独自の新技術開発の取組を加速化していく。 さらに、新設する食品加工オープンラボでは、六次産業化支援や体験イベント等、消費者を含めた多様な連携交流事業を行うなど、広く県民に活用される拠点となるよう取組を充実していくとの答弁がありました。 次に、県産農林水産物等の輸出拡大について、 これまでの取組や課題を踏まえた新たな戦略について伺うとの質問に対し、 本県には、フグや和牛など、味や品質で高い評価を受けている県産品もあるが、小ロットであることや、商品集約等を行う商社がいないことが課題となっている。 新たな戦略では、地域間競争に打ち勝つことができるよう、輸出先国のニーズに対応した高品質な品目を多数集約した大ロット化による輸送コストの優位性を確保できる仕組みを構築し、多品目で大ロットの輸出を推進することとしており、令和八年度には、県産農林水産物等の輸出額について、現状の二・六倍となる七億円の達成を目指しているとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ アフターコロナを見据えた県産農林水産物の海外展開について の発言や要望がありました。 次に、県産飼料生産・利用拡大促進事業について、 本事業の趣旨とその取組内容について伺うとの質問に対し、 本事業は、水田等を活用した県産飼料の生産拡大や広域流通体制の構築等による利用拡大を進めるとともに、病害に強い飼料作物の普及により、輸入飼料から国際情勢等に影響を受けにくい県産飼料への転換を図るものである。 具体的には、生産に必要な機器や飼料の保管に必要なストックヤードの整備などへの支援を行うとともに、飼料の作付面積拡大に対する経費の一部を助成することとしている。 また、専門家を派遣し、飼料生産に係る技術指導や経営面への助言を行うとともに、耕種農家と畜産農家の飼料の需給マッチング等を行うこととしているとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 豚熱発生に伴うジビエ利用への支援について ○ やまぐち農林漁業ステキ女子の確保対策について ○ 鳥獣被害の対策と捕獲方法について ○ 県産農林水産物のさらなる需要拡大について ○ やまぐち旬彩の宿の認知度向上について ○ きらら博記念公園を拠点とした活力創出における農林水産部の取組について ○ デジタルサイネージの活用状況について ○ ぶちうま!アプリ利用拡大の方法について ○ 就農支援資金特別会計予算の執行状況について ○ 農福連携による労働力の確保について ○ 山口県種苗条例の策定状況と今後の取組について ○ 農業分野におけるJクレジットの取組について ○ 有機農業推進計画における有機農業の目標達成に向けた取組等について ○ 家畜伝染病の要因と防疫対策について 林業関係では、 ○ 林業事業体の確保・育成の取組強化について ○ 森林Jクレジット活用推進事業の取組と効果について ○ 県内における木質ペレットの製造について ○ エリートツリーコンテナ苗安定供給体制整備事業の狙いと取組について ○ 新たなドローン緑化技術による山地災害復旧促進事業の狙いと取組について ○ 太陽光発電事業に係る林地開発の許可等について ○ 森林保全巡視指導員の配備状況について ○ ゴルフ場跡地における太陽光発電計画について 水産業関係では、 ○ やまぐち型養殖業推進事業の概要と方向性について ○ やまぐちほろ酔い養殖業推進事業の取組状況と今後の販売展開について ○ クロマグロの資源管理について ○ 長門市に打ち上げられた鯨の対応について ○ 魚が大量に打ち上げられた際の対応について ○ 新たに建造される捕鯨母船関鯨丸と現行船日進丸の違いについて ○ 鯨肉の消費拡大について ○ 藻場保全に対する今後の取組について ○ Jブルークレジットの申請の手続等について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)