委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号のうち本委員会所管分については、全員異議なく、可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、六月補正予算案について、 肥料などの価格高騰に伴う支援事業創設の背景と取組について伺うとの質問に対し、 ウクライナ情勢等の影響で、肥料・飼料価格が高止まりしている状況を踏まえ、昨年度に引き続き、価格高騰分に対する支援を行う。 具体的には、化学肥料の低減に取り組む農業者に対しては、肥料価格高騰分の一部を、畜産農家に対しては、配合飼料価格高騰分として一トン当たり五千三百円を、国産飼料の利用拡大に取り組む酪農家に対しては、一頭当たり一万三千円を支援することにより、厳しい経営状況にある生産者の経営の安定化等を図っていくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 支援の対象となる国産飼料利用拡大の具体的な取組内容について の発言がありました。 次に、県産農林水産物等の輸出拡大について、 新たに設立された、やまぐちの農林水産物等輸出推進会議の取組内容について伺うとの質問に対し、 推進会議内に輸出コミュニティを設置し、様々な分野の方々に参画していただき、情報交換や交流を促すとともに、セミナーや研修会などの開催により輸出スキルの向上や人材育成に取り組む。 また、多様な事業者による輸出ユニットを形成し、輸出産品の大ロット化や混載等による多品目化を進め、輸出先のニーズにきめ細やかに対応し、県内事業者による輸出の取組を後押ししていくとの答弁がありました。 次に、強い農林水産業の育成について、 食料・農業・農村基本法の見直しを踏まえた本県の今後の取組について伺うとの質問に対し、 県産農林水産物を将来にわたり県民に安定供給していくため、国の新たな施策に呼応しながら、やまぐち農林水産業振興計画に基づき、食料安全保障の強化にもつながる強い農林水産業の育成に取り組んでいく。 具体的には、中核経営体の経営基盤の強化に向けて、意欲ある担い手の法人化や経営規模の拡大等を支援するとともに、農林業の知と技の拠点において、幅広いニーズに対応した即戦力人材の育成等に取り組む。 また、農産物の供給体制の強化に向けて、農地の大区画化などの生産基盤の整備を進めるとともに、麦、大豆等の生産拡大や、機械導入・施設整備支援、多様な担い手の新規参入等の促進に取り組むとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 有害鳥獣被害の傾向と新たな取組について ○ まち・ひと・しごと創生総合戦略におけるKPIの設定について ○ 県産農林水産物の需要拡大について ○ 地域発!特産品開発力養成事業の創設の背景と取組内容について ○ やまぐち「農の継活」スタートアップ推進事業の実績について ○ 農福連携による労働力の確保について ○ 一般社団法人やまぐち農大の設立について ○ スマート農業の推進について ○ 農地の利活用に係る対応等について ○ このたびの大雨による被害状況について ○ ため池点検パトロールの実施について ○ 県産飼料生産・利用拡大促進事業の対象飼料と支援範囲について ○ 耕畜連携の進捗状況について ○ 山口型放牧の取組状況について ○ 農林業の知と技の拠点の取組状況と今後の展開について 林業関係では、 ○ 農林総合技術センターにおける林業部門の体制強化について ○ 県産木材の利用拡大について ○ 森林Jクレジット活用推進事業の取組内容と今後の展開について ○ 林業の人材確保について ○ 梅雨期及び台風期における山地災害の未然防止対策について ○ 花粉症対策の取組と今後の対応について ○ タケノコの生産について ○ 林道等の整備について 水産業関係では、 ○ このたびの大雨による被害状況について ○ 海水温の上昇等による海洋環境の変化について ○ アマモの生育状況について ○ シロアマダイの研究概要と今後の展開について ○ やまぐち型養殖業推進事業創設の背景と進捗状況について ○ 放置漁船への対策の状況について ○ 藻場保全によるJブルークレジット活用推進事業の取組について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)