委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 坂本心次君。 〔文教警察委員長 坂本心次君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(坂本心次君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号のうち本委員会所管分並びに議案第六号及び第七号の議案三件について、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定をいたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 山口県教育振興基本計画の素案について、 社会の変化や多様なニーズに対応するため、施策体系を見直したとのことだが、教育にどういったことが求められ、どう対応していこうと考えているのかとの質問に対し、 人口減少や少子高齢化が加速する中、多様な人材の社会参画の促進や、新たなイノベーションにつながる取組の推進が求められている。 また、コロナ禍の影響やデジタル化の進展に伴う新たな課題や教員確保など、本県教育が直面する喫緊の課題等にも対応する必要があるため、施策の柱に、新たな時代を創造する人材を育む教育の推進等を追加するとともに、柱に沿った施策についても、教育DXの推進や部活動改革の推進、教員確保等を新たに掲げるなど、施策体系を大きく見直した。 今後、新たな計画を策定し、本県の次代を担う子供たちのため、取組を進めていきたいとの答弁がありました。 次に、高大連携の推進について、 県立大学では、今年三月に附属高校を設置する方針を公表したが、どのような経緯で決定に至ったのか。 また、この設置方針について、県としてどのように受け止め、対応しようとしているのかとの質問に対し、 昨年の三月に県と県立大学で策定した将来構想において、高大連携の推進を位置づけ、令和四年度から具体的な取組方策について、県立大学と県及び県教委の間で協議を重ねる中で、附属高校を設置する案が出たことから、検討を進めることとした。 その後、令和五年二月県議会の議論を踏まえて、さらに検討を進め、最終的に県立大学の理事会で附属高校設置の方針が決定をされ、今年三月二十九日に公表された。 県では、やまぐち未来維新プランにおいて、県立大学将来構想に基づく魅力ある学校づくりの推進や、高大連携による実践的・体験的教育の充実を掲げていることから、県立大学への附属高校の設置は、プランの趣旨に沿った取組であると受け止めており、積極的に支援していくとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 今後のスケジュールや手続について ○ 附属高校の設置に対する県教委の立ち位置や考えについて などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 六月三十日からの大雨の影響による学校等の対応について ○ 教員不足への対応について ○ 学校現場におけるフルクラウド環境の構築について ○ ICT支援員の配置及び対応状況について ○ 不登校特例校への視察の状況及び今後の取組について ○ 僻地学校の今後の入学見込みについて ○ 県立高校の再編整備について ○ 学校の水害対策について ○ 教育委員会の点検・評価について ○ 特別支援学校に係る教育環境の整備について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 児童虐待防止対策について、 要保護児童に係る情報共有や支援策等について伺うとの質問に対し、 市町等に保護者から子供の保護についての要望があった場合、市町等から児童相談所に通知されるほか、生命・身体への危険性が認められる場合などには、警察にも情報提供が行われている。 本県では、関係機関における情報共有が円滑に行われるよう、各機関の担当者による連絡会議や要保護児童対策地域協議会の開催、虐待容疑事案を想定した合同訓練の実施などに取り組んでいる。 また、要保護児童対策地域協議会では、虐待事案の対応状況、その家族構成や生活実態の状況等について、各担当者から情報提供が行われ、警察による加害者への指導警告や、市町や児童相談所による被害児童及びその家族の一時保護など、支援策の検討が行われているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 六月三十日からの大雨の影響による災害への対応について ○ 運転免許行政のデジタル化と業務合理化について ○ 運転免許出張更新サービスの計画的推進と拡大について ○ 防犯対策の充実強化による県民支援対策事業について ○ 道路交通法改正への対応について ○ うそ電話詐欺被害防止対策について ○ 交通事故防止対策について ○ 警察本部庁舎のLED化について ○ 一灯点滅式信号機の撤去と代替策について ○ 警察関係施設等の災害対策について ○ 闇バイトへの対応について ○ 懲戒処分の状況等について ○ 自衛隊射撃場での銃乱射事件を受けた対応等について ○ 米軍人の関与による事件・事故について ○ トゥクトゥクの事故発生状況について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)