委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号のうち本委員会所管分並びに議案第二号の議案二件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、十一月補正予算案について、 和子牛価格対策緊急支援事業の概要と今後の取組について伺うとの質問に対し、 全国的に子牛価格が急落する中、経営の厳しさを増す繁殖農家に対し、和子牛の価格の一部を緊急的に支援することにより、畜産経営の継続を図ることとしている。 また、畜産経営においては、子牛の販売価格を維持することが重要であることから、高品質な和子牛の生産に向け、引き続き、能力の高い種雄牛の育成や優良な繁殖雌牛の導入支援、農家の飼養技術向上などに取り組み、肉用牛農家の経営安定を図っていくとの答弁がありました。 これに関連して、 〇 和子牛価格対策緊急支援事業における補助単価等について などの発言や要望がありました。 次に、家畜伝染病防疫対策について、 十一月以降に国内で発生している高病原性鳥インフルエンザの感染経路及び県内養鶏場で発生した場合の対応について伺うとの質問に対し、 国の専門家チームは、渡り鳥により国内に運ばれたウイルスが、野鳥や人、車両等を介して、鶏舎内に持ち込まれたとの見解を示している。 県内で発生した場合は、山口県高病原性鳥インフルエンザ防疫計画に基づき、防疫対策本部及び現地対策本部を設置し、発生農場の鶏の殺処分及び焼却による封じ込めを行うとともに、拡散防止のため、半径十キロメートル圏内にある養鶏農場の鶏の移動制限や、主要な道路での車両消毒を実施することとしているとの答弁がありました。 これに関連して、 〇 家畜伝染病防疫対策のための養鶏場の分割管理について の発言や要望がありました。 次に、森林Jクレジット制度について、 活用促進に向け、今後どのように取り組まれるのかとの質問に対し、 現在、県内にモデル森林を設定し、CO2の吸収量やクレジット化による収支等のシミュレーションを進めている。 今後は、その試算結果等を活用し、制度活用によるメリット等を、森林Jクレジットの創出・購入予定者へ周知し、幅広く制度の浸透を図ることとしている。 また、森林所有者や企業等が積極的に制度を活用する動機づけとなるように、森林Jクレジットの創出意欲のある森林組合等の取組を後押ししていくとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 〇 学校給食用牛乳の供給体制について 〇 県産農林水産物等の輸出拡大について 〇 やまぐち農林漁業ステキ女子の育成について 〇 みどりの食料システム戦略に基づく有機農業の取組状況について 〇 六次産業化・農商工連携の取組について 〇 六次産業化・農商工連携推進大会の開催状況について 〇 大都市圏への県産農林水産物等の新幹線輸送について 〇 令和五年産米の品質安定化に向けた取組等について 〇 「にしのやわら」等の県産麦の生産・需要拡大について 〇 新規就農者に対する支援について 〇 中山間地域等の小規模農家に対する支援について 〇 プラスチック被膜肥料の流出防止等について 〇 水田活用の直接支払交付金の交付条件について 〇 十一月補正予算における農業農村整備事業の概要について 〇 乳牛の雄牛及び交雑牛の価格動向等について 〇 県産飼料生産・利用拡大促進事業の進捗状況について 〇 次世代酪農基盤強化事業の取組状況について 〇 公務員獣医師の確保対策について 〇 農林業の知と技の拠点における拠点祭の開催状況と今後の課題等について 林業関係では、 〇 林業における担い手確保対策について 〇 森林バイオマスの供給拡大について 〇 熊の出没に伴う林業従事者への注意喚起について 〇 林内路網の整備について 水産業関係では、 〇 ALPS処理水放出に伴う中国の水産物輸入規制の影響について 〇 クロマグロの資源管理について 〇 沖合底引き網漁業における人材確保、労働環境及び資源管理対策について 〇 栄養塩類管理計画の取組状況等について 〇 シロアマダイ養殖の進捗状況について 〇 水中ドローンの活用について 〇 燃油価格高騰に伴う漁業者負担の増加について 〇 高潮対策の整備状況と今後の対策について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)