委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号及び第二号のうち本委員会所管分の議案二件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、令和五年梅雨前線豪雨による災害対応について、 農地・農業用施設や山地などに被害が発生したが、今後の復旧に向けてどのような対応をされるのかとの質問に対し、 農地・農業用施設については、一日も早い営農再開に向けて、災害査定や復旧工事を円滑に実施するために、復旧工事計画に係る技術的な助言や国との協議・調整などにより、事業主体となる市町を支援していく。 また、山地・林道については、現在、国の災害復旧事業の採択等の手続を進めており、引き続き、市町とも連携しながら、被害の早期復旧に向け取り組んでいくとの答弁がありました。 次に、県産農林水産物等の輸出拡大について、 具体的にどのように取り組んでいかれるのかとの質問に対し、 県や関係団体等で設置している、やまぐちの農林水産物等輸出推進会議が運営する、輸出コミュニティにおいて、多様な事業者が品目や国別に連携した、輸出ユニットの構築を進めることで、輸出産品の大ロット化や多品目化につなげるほか、輸出ユニットの取組への支援等を行うこととしている。 また、先月には、輸出事業者の交流や輸出拡大の機運醸成を目的とした輸出推進大会を開催し、海外現地法人とのオンラインワークショップや企業交流会などを行った結果、事業者間での新たなネットワークの構築や商談が実施されるなど、一定の成果を得ることができたとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ やまぐち農林水産物等輸出力強化支援事業の取組状況について の発言がありました。 次に、ALPS処理水放出に伴う中国の水産物輸入規制の影響について、 今後、輸入規制が長引いた際に懸念される影響と県の対応について伺うとの質問に対し、 中国向けの輸出が多いナマコについて、漁獲が本格化する十二月頃から単価の下落などが懸念されることから、引き続き、山口県漁協等から情報収集を行い、影響の有無を継続して確認する。 また、漁業関係者等から相談があった際には、漁業継続支援や風評被害対策といった国の支援事業の活用を促すなど、適切に対応してまいりたいとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 一般会計補正予算の財源内訳について ○ 公益財団法人やまぐち農林振興公社の担い手・新事業支援部の移転によるメリットと決算状況について ○ 豚熱感染確認区域におけるジビエ利用再開について ○ 鳥獣被害対策の現状について ○ 県産農林水産物の需要拡大について ○ 学校給食県産食材利用拡大事業の取組状況について ○ 気温上昇時における農作業安全対策について ○ 猛暑による農業等への影響について ○ 小麦生産振興の取組について ○ 農福連携の取組と成果等について ○ 園芸作物等生産転換促進事業の対象品目と対象農地について ○ 農業の将来の在り方に係る地域計画の策定について ○ 水田の畑地化促進について ○ ため池廃止時の対応について ○ 土地改良事業の早期完了について ○ 水田の汎用化の取組状況について ○ 家畜伝染病の発生状況と対策について ○ 県産飼料の取組に係る補助制度について ○ キャトルステーションの稼働状況等について 林業関係では、 ○ 県産木材の供給実績の評価と今後の取組について ○ 新規就業者の確保に向けた取組について ○ 森林GISの活用について ○ 森林の地籍調査の実施について ○ エリートツリー苗木の活用について ○ 森林整備の実績と今後の取組について ○ やまぐち木の家補助金の助成状況について 水産業関係では、 ○ やまぐち型養殖業推進事業の今後の取組について ○ 新捕鯨船関鯨丸の母港化について ○ 鯨肉の資源管理と消費拡大対策について ○ 水産資源管理における国の方針と県の対応について ○ 猛暑による漁業への影響について などの発言や要望がありました。 終わりに、本委員会に付託された意見書案第三号及び第四号については、採決の結果、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)