討論
議長(柳居俊学君)酒本哲也君。 〔酒本哲也君登壇〕(拍手) 酒本哲也君 やまぐち県政会を代表いたしまして、令和五年度山口県一般会計補正予算、議案第一号から十号まで全て賛成の立場で、また使用済核燃料中間貯蔵施設の上関町への誘致に反対することを求める請願について、委員長報告に賛成の立場で討論をいたします。 まず、議案第一号 令和五年度山口県一般会計補正予算については、本年六月末からの大雨で、下関市や美祢市などにおいて、時間降水量が観測史上最大を記録するなど、地球温暖化に端を発する線状降水帯を伴う大雨災害により、農地や林地、住居までが甚大な被害を被りました。まずは、被災された皆様方に心からお見舞いを申し上げますとともに、早期に通常の生活に戻っていただけるよう、心から念願いたします。 今次補正予算は、災害復旧費に百億四千三百万円、災害関連事業費に二十六億九百万円、被災者対策事業費に九億九千九百万円の合計百三十六億五千百万円の令和五年梅雨前線豪雨災害対策関連事業費が盛り込まれており、ぜひスピード感をもって、県として被災された皆様及び地域の復旧に一日も早く努めていただきたいと要望いたします。 その他、物価高騰に労働者の賃金水準が追いついていない中、特には中小事業者について、賃上げ環境整備応援事業に二億二千七百万円、そして、コロナ前からインバウンドや本県の農林水産物の輸出先でもあり、世界でも名立たる半導体生産地でもある台湾との関係強化のため、台湾誘客強化関連事業三千百万円など、本県の活力を上げるべく予算が計上されており、併せて効果が最大限発揮されるよう予算の執行に努めていただきたいと思います。 次に、請願について申し上げます。 私ども会派といたしましても、代表質問の中で触れさせていただきましたが、調査の申入れから僅か十六日の間に、町民の民意が出尽くしたとはとても思えず、まずは地元議論を進める必要を強く感じております。 あわせて、地元住民への安心・安全について、しっかりと丁寧な説明が求められると同時に、周辺市町の首長からも説明不足や拙速であることなど、同様な意見が多く出されております。 そのような状況の中で今次の請願は、県議会の総意として反対を求めておられ、いまだ地元や近隣市町にも十二分に説明がなされていないうちから、県議会としての意見を行使することは控えることが肝要と考えております。よって、この請願については、時期尚早との判断から、委員長報告のとおりとしたいと考えます。 以上、討論といたします。ありがとうございました。(拍手)