委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号、第二十三号、第六十六号及び第八十三号のうち本委員会所管分並びに議案第四号から第六号まで、第十三号、第二十九号、第五十号、第六十八号から第七十号まで及び第七十七号の議案十四件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、食料安全保障の強化について、 食料・農業・農村基本法の改正を踏まえ、今後どのように取り組むのかとの質問に対し、 本県においても、農林水産業を取り巻く課題に対し、国の新たな施策等に呼応しながら、適切に対応していくことが重要と考えており、中核経営体の経営基盤、農産物の供給体制の強化やさらなる需要拡大などを積極的に進めていくこととしている。 こうした取組により、本県農林水産業の持続可能な生産体制を構築するとともに、食料安全保障の強化にもつながる強い農林水産業の育成に積極的に取り組んでいくとの答弁がありました。 次に、高病原性鳥インフルエンザについて、 県内で発生が確認されたが、ほかの養鶏場への影響はなかったのか。 また、今後どのように発生予防に取り組むのかとの質問に対し、 発生現場から半径十キロ以内の移動制限及び搬出制限区域には、二戸、四万羽のブロイラーが飼育されていたが、制限区域設定期間中での出荷はなく、影響はなかった。 高病原性鳥インフルエンザは、渡り鳥が北へ帰る五月頃まで警戒が必要と考えられていることから、引き続き、農場や関係者等への情報提供や注意喚起、飼養衛生管理基準の遵守指導を行うとともに、農場でのモニタリング検査等の監視体制を堅持していくとの答弁がありました。 次に、持続可能な漁業経営モデル創出事業について、 この事業により、どのような効果が期待されるのか、また、本県漁業をどのように育成していくのかとの質問に対し、 本事業では、漁獲データの収集等による漁場探索に要する時間の短縮や経費の削減、漁労作業の省力化による操業の効率化と乗組員の安定的な確保、資源調査の結果による資源状況に応じた操業の実現の三つの効果が期待される。 今後、事業で得られた効果等を、沖合底引き網漁業やまき網漁業などの各種漁業へ横展開し、生産性と持続性を両立する漁業経営体の育成を通じて、強い水産業を育成していくとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 国産ジビエ認証によるメリットと認証施設の活用について ○ 政策評価に対応した予算編成について ○ 男性職員に係る育児休業の取得促進について ○ 地域内資源の循環による農業の確立について ○ ぶちうま!アプリの取組状況とユーザーの獲得方法について ○ 地産地消の取組の把握方法等について ○ 学校給食県産食材利用拡大事業の概要について ○ 新たなマッチングサイトによる農福連携の取組と今後の展開について ○ 地域農業資源リノベーション促進事業の概要について ○ 需要に応じた水稲作付拡大促進事業の取組方針等について ○ 小規模農家に対する支援について ○ 県産小麦の生産状況について ○ 農業大学校の受験者及び研修生の確保について ○ 農業用ため池の防災・減災対策について ○ 県内における水田の汎用化割合について ○ 農業農村地域活性化総合対策事業の概要について ○ やまぐち和牛燦生産拡大推進事業による高品質化及び需要拡大対策の取組等について ○ 県産飼料生産・利用拡大促進事業及び肥料価格・配合飼料価格高騰対策による支援について ○ やまぐち和牛生産総合対策事業及び次世代酪農基盤強化事業に関連するデータのモニタリングについて 林業関係では、 ○ 県産木材の利用拡大について ○ やまぐち農林振興公社分収造林事業の経営改善計画について ○ 山口きらら博記念公園二○五○年の森の再整備について ○ 林業における担い手対策について ○ やまぐちフォレストJV構築支援事業創設の背景と取組内容について ○ 学校における森林体験学習について ○ エリートツリーコンテナ苗による再造林の推進について 水産業関係では、 ○ 漁業取締りの現状及び取締船代船建造のスケジュールについて ○ 地域を牽引する中核漁業経営体育成推進事業における水産大学校との連携について ○ ほろ酔いさばのイベント開催状況と今後の生産拡大に向けた取組について ○ 鯨肉の流通状況について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)