委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 坂本心次君。 〔文教警察委員長 坂本心次君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(坂本心次君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第四号については、賛成多数により可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 県立高校の再編整備計画について、 厚狭高校と田部高校を再編統合して開校する厚狭明進高校について、どのような教育を目指すのかとの質問に対し、 厚狭明進高校においては、普通科と、家庭に関する学科である生活創造科を設置し、それぞれの学科の特性を生かした教育活動を展開していく。 普通科では、専門学科を併せ持つ環境を生かし、進学や就職など幅広い進路希望に応える選択科目の設定、生活創造科では、生活産業に関わるものづくりのスペシャリスト育成のため、服飾、食物、保育等の専門性を一層高める科目の設定により、確かな学力と人間性豊かな人材を育成する教育を目指していくとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 柳井地域・周南地域の再編統合に伴う新高校の特色づくりについて ○ 新高校の開校に向けたスケジュールや施設の整備について ○ 再編対象の学校における、今後の学びや学校生活に不安のある生徒、保護者への対応について ○ 今後の再編に向けた取組について などの発言や要望がありました。 次に、令和七年度全国高等学校総合体育大会の開催準備について、 大会において多くの地元高校生が活躍するために、どのような取組が重要と考えているのかとの質問に対し、 大会の出場を目指す地元選手をしっかり後押しする取組が重要であり、高校の運動部への支援に向け、県スポーツ協会や県教委等で構成する山口県競技力向上対策委員会の強化拠点校の指定などに取り組んでまいる。 また、大会の機運を盛り上げるためには、多くの高校生がPRや大会運営を支える高校生活動に参加することも重要であることから、本年五月に高校生の自主的・主体的な活動を推進するため、高校生活動推進委員会を設置した。 今後、県内高校生による大会の広報、おもてなし活動等が積極的に展開されるように取り組んでまいるとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 高校生活動の意義や狙いについて ○ 高校生活動に生徒の参加を促す働きかけについて ○ おもてなし活動の推進について などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 高校生の県内就職・県内定着促進の取組について ○ 県立大学附属高校設置に向けた検討状況について ○ 周防大島高校福祉専攻科の廃止に係る対応や今後の取組について ○ 家族でやま学の日の開始状況や今後の利用促進について ○ ステップアップルームの取組状況について ○ 教員業務支援員の配置並びにその効果について ○ 校則の見直しについて ○ 児童生徒のプライバシーや心情に配慮した学校健康診断について ○ 閉校予定の学校施設の利用について ○ 加配教員の配置について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 運転免許証の即日交付施設の拡充について、 新たに周南地域と萩地域で拡充を検討中とのことだが、進捗状況はどうか。また、拡充により期待される効果をどう考えているのかとの質問に対し、 拡充する施設について、周南地域では、周南総合庁舎の一画を借り上げることとし、令和七年五月の運用開始に向けて、改修工事や機器類の整備、窓口の具体的な運用について検討を進めている。また、萩地域では、萩トレイルセンターを候補地とし、令和八年度の運用開始に向けて、萩市など関係機関との協議や、施設改修等に必要な予算要求の準備を進めている。 拡充の効果としては、県下各方面五か所での設置となり、アクセスが向上することや、申請窓口が分散され、総合交通センター等での待ち時間が短縮し、手続が迅速化することなど、県民の利便性が大きく向上すると考えているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 横断歩道歩行中の交通事故防止対策について ○ SNS型投資詐欺及びロマンス詐欺対策に係る取組について ○ 自転車利用者に対する交通指導取締りや広報啓発活動について ○ 大規模災害の発生に備えた対策の推進状況について ○ マイナンバーカードの偽変造対策について ○ 金属窃盗事件の未然防止について ○ 街頭防犯カメラの設置状況及び今後の設置促進について ○ 鹿児島県警察への特別監査に対する山口県警察の教訓について ○ 警察官の不祥事への対応について ○ 米軍関係者の検挙状況について ○ 公安委員会への苦情に係る対応について ○ JIS規格の点字ブロック設置の取組について ○ 虐待・ストーカー・DV事件対策の体制について などの発言や要望がありました。 終わりに、請願について御報告申し上げます。 本委員会に付託されました請願第二号については、学校の小規模化の進行が見込まれる中、より質の高い高校教育を提供するため、一定の学校規模の確保を目指す必要があること、再編に当たって、県教委による地域への情報提供等、その経緯は適切と考えられること、周防大島高校での活力ある教育活動の展開を鑑みると、その再編等は適切と考えられること、同校の県立大学附属高校化については、県立大学における検討の状況を見守るべきなどの意見や、柳井・周南地域や過去の周防大島高に係る再編等について、住民の理解が十分に得られていないと考えられるが、その原因は、望ましい学校規模を一律とし再編を進める県教委の姿勢にあるという意見があり、採決の結果、賛成少数により、不採択とすべきものと決定をいたしました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)