提案理由説明
───◆─・──◆──── 日程第二 議案第一号から第八号まで 議長(柳居俊学君)日程第二、議案第一号から第八号までを議題といたします。 ────────────────────── 提出者の説明 議長(柳居俊学君)これより提案理由の説明を求めます。 村岡知事。 〔知事 村岡嗣政君登壇〕 知事(村岡嗣政君)本日は、当面処理を要します諸案件につきまして、御審議をお願いするため、お集まりをいただき、厚くお礼を申し上げます。 議案の説明に先立ち、御報告申し上げます。 まず、新たな観光県やまぐちの創造についてです。 本県観光の飛躍的な発展を実現するため、県では、観光キャッチフレーズ「おいでませ ふくの国、山口」の下、観光客のニーズを捉えた戦略的なプロモーションを展開するとともに、山口ならではのアウトドアツーリズムの創出や広域観光周遊バスの運行など、魅力的な観光地域づくりや観光二次交通の充実に向けた取組を強力に推進しています。 また、国際観光の分野においても、本年一月から二月にかけて就航した韓国、台湾の国際チャーター便が好評を博し、ニューヨークタイムズの記事を追い風に、さらなるインバウンド需要の拡大を図っているところです。 こうした中、本年四月、全国のJRグループ六社等と協働して実施する国内最大級の大型観光キャンペーンであるデスティネーションキャンペーンが、令和八年秋に本県で開催されることが決定しました。 来年は大阪・関西万博が開催され、インバウンドを呼び込む流れがさらに加速すると見込まれており、その翌年に実施されるデスティネーションキャンペーンは、本県観光がステップアップする大きなチャンスとなります。 私は、この絶好の機会を逃さず、本県の観光力の向上へと確実につなげるため、市町や関係団体、民間事業者等と一体となって、本県が誇る多彩な魅力の発信や観光資源の磨き上げ、受入れ体制の強化に全県を挙げて取り組み、国内外から選ばれる新たな観光県やまぐちの創造を全力で進めてまいります。 次に、最近の経済情勢についてです。 まず、我が国経済は、このところ足踏みも見られるものの、緩やかに回復しているとされています。 一方、先行きについては、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっており、また、物価上昇や金融資本市場の変動等の影響に十分注意するとともに、令和六年能登半島地震の経済に与える影響に十分留意する必要があるとされています。 また、県内経済については、緩やかに回復しているものの、海外情勢や企業の賃金・価格設定等が与える影響について注視していく必要があり、私としては、引き続き、物価や経済情勢、国の動向等を十分に踏まえながら、適切に対処してまいります。 それでは、提出議案の概要について、御説明申し上げます。 議案第一号から議案第四号までは、いずれも条例の一部を改正するものであり、地方税法等の一部改正に伴い、外形標準課税の適用対象法人の見直し等を行うものです。 議案第五号及び議案第六号は、事件議決に関するものです。 議案第五号は、地方独立行政法人山口県立病院機構に係る中期計画の変更を認可することについて、県議会の議決をお願いするものです。 議案第六号は、条例の改正に関する専決処分について、県議会の承認をお願いするものです。 議案第七号及び議案第八号は、人事案件に関するものであり、 議案第七号は、公安委員会の委員の任命について、 議案第八号は、収用委員会の委員及び予備委員の任命について、 それぞれ県議会の同意をお願いするものです。 まず、公安委員会委員 弘永裕紀氏は、来る七月十八日をもちまして、また、収用委員会委員 髙松惠子氏、磯中幸江氏、坂根ひとみ氏及び同予備委員 渡部学也氏は、いずれも来る七月十二日をもちまして、その任期が満了いたします。 つきましては、後任の委員の任命を要するのですが、私としては、公安委員会委員には弘永裕紀氏、収用委員会委員には磯中幸江氏、坂根ひとみ氏及び同予備委員には渡部学也氏の再任をお願いするとともに、新たに収用委員会委員に山口正之氏を最適任と考え、ここにお諮りいたします。 なお、各氏の御経歴は、お手元に配付しました履歴書のとおりです。 この際、御報告申し上げます。 令和五年度の一般会計ほか五会計につきましては、繰越計算書を調製しましたので、御報告いたします。 また、工事の請負契約の一部を変更すること、訴え提起前の和解をすること及び交通事故等による損害賠償の額を定めることについては、専決処分により、処理をいたしました。 また、障害者のための施策に関する基本的な計画の報告及び県が出資等を行っている法人の経営状況を説明する書類につきましては、別添のとおり作成しましたので、提出をいたします。 以上、提出議案等について、その概要を御説明申し上げました。何とぞよろしく御審議のほど、お願い申し上げます。