委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 坂本心次君。 〔文教警察委員長 坂本心次君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(坂本心次君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号のうち本委員会所管分並びに議案第四十九号及び第五十号の議案三件については、賛成多数により、議案第三十一号、第三十四号及び第五十八号のうち本委員会所管分並びに議案第二十八号の議案四件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定をいたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 いじめ・不登校対策について、 不登校対策に関する取組を抜本的に見直すとのことだが、これまでの取組にどのような課題等があり、どのように見直したのか。 また、スクールロイヤーにより、いじめ対応等に係る学校への支援体制を強化するとのことだが、その体制と期待される役割はどのようなものなのかとの質問に対し、 コロナ禍や社会構造の変化を背景に、児童生徒が抱える困難が多様化・複雑化し、これまでの対策では支援が十分に届いていない状況である。 このため、小学校入学前の健診による教育相談の実施や、全ての県立学校に心の健康観察アプリを導入することで、子供の不安や悩みの早期把握を行うとともに、スクールカウンセラー等の配置時間の大幅な拡充等、小学校から高校までの切れ目のない支援体制を整備するなど、不登校児童生徒に対する支援が十分に行き届くよう、取組を強化した。 また、スクールロイヤーについては、週三日程度、弁護士一人を県教委内に配置し、いじめやネットトラブルへの対応等、教育全般の法務相談や生徒へのいじめの未然防止に向けた講座及び教員に対する法務研修などを行うこととし、学校が抱える困難事案に対し、法務の専門家としての積極的な対応による、事案の早期解決や教職員の負担軽減を期待しているとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ ステップアップルームの取組強化について ○ 心の健康観察アプリ活用の効果について ○ いじめ対策マイスター及び学校問題解決支援コーディネーターの配置について などの発言や要望がありました。 次に、やまぐちスマートスクール構想二・○について、 その特徴やアピールすべき点など具体的な内容はどのようなものかとの質問に対し、 社会のデジタル化やデジタル技術の急速な進展に的確に対応し、子供たちの可能性を最大限に広げるため、通信環境の高速化などのデジタル学習基盤の充実強化、AI等を活用した文理横断的で探究的な学習の高度化、いじめ・不登校児童生徒への支援等に向けたデジタルの活用に取り組むとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 教員のICT活用指導力の向上について ○ 県立学校の通信環境の課題と高速化の効果について ○ 生成AI・学習アシスタントアプリの活用について などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 児童生徒の一人一台端末の整備について ○ 秋吉台青少年自然の家の廃止について ○ 令和七年度全国高等学校総合体育大会開催に向けた取組について ○ 公立高校入学者選抜ウェブ出願システムの導入について ○ 県立高校の再編整備に係る遠距離通学支援事業の取組状況について ○ 教員業務支援員の配置拡大について ○ 司書教諭の配置状況について ○ 教員確保の取組について ○ 部活動指導員及びICT支援員の配置について ○ 男性教職員の育児休業等の取得状況と今後の目標について ○ いじめ防止総合条例の制定について ○ 山口県いじめ防止基本方針の改定について ○ いじめの重大事態への対応状況について ○ 県立大学附属高校について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 警察学生ボランティアの推進について、 警察学生ボランティア活動証明書交付制度を運用されるとのことだが、具体的な取組や期待される効果はどのようなものなのかとの質問に対し、 県警察では、警察学生ボランティア活動証明書交付制度「MILAI」による進学・就職活動時に活用できる活動証明書の発行や、活動報告会の開催、活動用ベスト及びチラシの作成等を通じた活動の裾野拡大などを図ることとしており、学生ボランティア活動の活性化や自主防犯意識向上等の効果を期待しているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 警察官の殉職・受傷事故の発生状況と防止対策について ○ 警察官採用募集活動の現状と今後の取組について ○ 匿名・流動型犯罪グループ壊滅に向けた取組について ○ 災害警備対策の状況と災害対策DX化の推進について ○ 児童虐待に関する相談状況と対策について ○ 街頭防犯カメラ増設の効果と今後の拡大について ○ マイナ免許証のメリット及び導入に向けた取組状況について ○ 男性警察職員の育児休業等の取得状況と今後の取組について ○ 警察音楽隊バスの更新について ○ 米軍人が関与する犯罪への対応について ○ 交通事故防止施設総合整備事業について ○ 障害者に配慮した交通安全施設の整備について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)