委員長報告
議長(柳居俊学君)文教警察委員長 坂本心次君。 〔文教警察委員長 坂本心次君登壇〕(拍手) 文教警察委員長(坂本心次君)文教警察委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号及び第三号のうち本委員会所管分並びに議案第六号の議案三件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定をいたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、教育関係では、 教員採用試験の早期化について、 受験に向けた準備期間が短くなるが、志願者に影響が出ないよう、どのように周知をしたか。 また、合格から勤務開始までの期間が長くなるが、内定辞退者を減らし、不安なく働いてもらうため、教員として働く前のフォローアップはどのように考えているのかとの質問に対し、 志願者が早めに準備できるよう、昨年三月に採用試験の早期化を予告したほか、昨年八月に本年五月の第一次試験実施を発表した。さらに、全国の大学及び県内全ての公立学校への実施要項の送付や、県教委のウェブページへの掲載、SNS等の活用など、様々な方法で周知している。 また、合格から勤務開始までの期間が長くなることから、採用予定者同士の交流を図る研修会や学校に慣れるための採用前のインターンシップなど、これまでの取組の充実に加え、新たに、採用予定者への研修コンテンツを提供するウェブサイトを開設することとしているとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 従前のスケジュールとの違いと志願者数の推移について ○ 教職チャレンジサポート特別選考の運用について などの発言や要望がありました。 次に、県立高校の再編整備について、 施設整備や老朽化対策をどのように進めていくのか。 また、今後、設置を検討している新しい普通科はどのようなものを想定しているのかとの質問に対し、 学校・学科の再編に必要な新たな施設の整備とともに、既存校舎の老朽化対策や照明のLED化など、教育環境の質的な向上に取り組んでおり、引き続き、安心・安全で快適な学習環境の整備を推進する。 また、新しい普通科は、地域の課題や魅力に着目する実践的な学びの一層の充実を図ることにより、大学等への進学や県内企業への就職など、多様な進路選択に柔軟に対応できる学科を想定しているとの答弁がありました。 また、これに関連して、 ○ 前期実施計画に基づき設置される新高校や県立高校附属中学校の開校に向けた準備について ○ 後期実施計画策定に向けた検討について などの発言や要望がありました。 このほか、 ○ 県立学校のトイレ洋式化について ○ 不審者対策について ○ 家族でやま学の日の活用状況について ○ 令和七年度全国高等学校総合体育大会の開催について ○ ステップアップルームの取組状況について ○ 生成AIの活用について ○ 文理探究科の設置について ○ 特別支援学校における通学バスの利用について ○ 就職氷河期世代の教員採用について ○ 学校における熱中症対策について などの発言や要望がありました。 次に、警察関係では、 日本マイクロソフト株式会社との連携協定について、 都道府県警察としては全国で初めての取組とのことだが、その具体的な内容や期待される効果はどのようなものなのかとの質問に対し、 DX推進に向けた取組を強化し、警察業務の高度化・効率化を進めていくため、DX戦略の立案、DX人材の育成、警察力向上や業務効率化のほか、マルウェア対策を念頭に置いた情報セキュリティー対策など、幅広く連携することとしている。 県警察としては、世界的な規模で活動する同社によるセミナーや研修会によって、組織全体の意識改革や能力向上などの効果が見込まれるほか、同社から提供されるDXの先進事例・先端技術の情報は、今後の施策立案や技術の導入の検討に際し、貴重な材料になると考えている。 これらを通じて、警察業務の効率化や限られた人的資源などの有効活用が図られることにより、県民の安全・安心の確保や行政サービスの向上につながることを期待しているとの答弁がありました。 このほか、 ○ 高齢者が関与する交通事故防止の取組について ○ 中山間地域の安心確保に向けた取組について ○ うそ電話詐欺被害の発生状況と対策について ○ 災害に備えた体制の確保について ○ 外国人犯罪の発生状況と対策について ○ 薬物犯罪の発生状況と対策について ○ 匿名流動型犯罪グループから県民を守るための対策について ○ 金属窃盗の発生状況と対策について ○ 警察職員の熱中症予防の取組について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)