委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第七号については、全員異議なく、可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、県産米の安定供給の確保について、 このたびの米の供給不足の問題を受けて、県産米の安定供給の確保に向けた生産拡大や生産コストの削減にどのように取り組むのかとの質問に対し、 昨年度より米の生産拡大を後押しする事業を創設し、生産拡大を積極的に行う集落営農法人等に対し作付拡大に係る経費の一部を支援するとともに、品質や安定的な収量を確保するための生産技術等の普及指導を推進してきた。 また、生産コストの削減に向け、省力化や作業効率の向上が可能となるスマート農機の導入や、これらから得られるデータの利用を推進するとともに、スマート農機の操作やデジタルデータの活用による作業改善を担う人材の育成を農業大学校で行っているとの答弁がありました。 次に、県内における米の流通について、 米価格の高騰が続いているが、今後の見通しと県の対応について伺うとの質問に対し、 米価格の高騰を受けて、国においては、米の流通実態の把握に向けた調査を行い、価格高騰の要因や対応を検証し、短期と中長期の対応策を検討することとしている。 このため、現時点で今後の見通しや対応は明確にお示しできないが、県では、流通事業者に対し、消費者に供給する米の確保や小売店への販売量の調整など、米の円滑な流通の確保に向けて、引き続き協力を求めるとともに、新米の出荷時期には、JAと協働したキャンペーンなどの取組を行うこととしている。 これらを通じ、米の円滑な流通の確保を図るとともに、県産米の価格が消費者の理解を得られるような取組を進め、米離れが起きないよう対応してまいるとの答弁がありました。 次に、米国の関税措置に係る影響について、 本県農林水産物等への現時点での影響と、県としての対応を伺うとの質問に対し、 輸出に積極的に取り組む県産農林水産物等の輸出事業者で構成する輸出コミュニティ等を通じて情報収集に努めているが、現時点、輸出減となるなどの具体的な影響は確認されていない。 県では、農林水産事務所等九か所と本庁に相談窓口を設置し、農林漁業者等の相談を受け付けており、引き続き不安解消に向け、相談に応じていく。 さらに、先日の政府要望において、農林水産省に対し、関税措置により農林漁業者等への影響が生じないよう対策を講じることなどの要望を行った。 今後とも、県内農林漁業者等が安心して県産農林水産物等の輸出を行えるよう、必要に応じて、新たな輸出先の開拓などの取組を支援していくとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 野生鳥獣による農林業被害の状況と対策について ○ 農林水産部の職員の定数状況等について ○ やまぐち農林漁業ステキ女子の取組内容等について ○ やまぐちの地酒のさらなる需要拡大について ○ 水稲経営の発展に向けた取組等について ○ 農業従事者の担い手確保に向けた魅力発信等について ○ 遊休資産の活用強化に係る取組状況等について ○ やまぐち農業施設バンクサイト「アグリレー」の申込み状況や登録条件等について ○ 米の高温障害対策等について ○ フラワーガーデンに供給する花卉の生産状況について ○ ため池点検パトロールの実施状況等について ○ 産地の維持・拡大に向けた基盤整備と防災力強化について ○ 飼料用トウモロコシの生産状況及び利用状況について ○ 第十六回全日本ホルスタイン共進会への準備状況などの取組について ○ 獣医師確保対策の効果等について 林業関係では、 ○ やまぐち県産木材建築物等利用拡大推進事業の実績等について ○ 森林Jクレジット活用推進事業の進捗状況等について ○ 林業の担い手確保に係る取組状況及び成果等について ○ 二○五○年の森集客促進事業の概要等について ○ 森林環境譲与税の活用等について ○ 山口市秋穂二島で発生した林野火災の復旧に向けた進捗状況と跡地に植栽予定の樹種について ○ 出水期における山地災害の未然防止対策について 水産業関係では、 ○ クロマグロの資源管理に係る漁獲枠の状況等について ○ 漁業取締船代船建造事業の概要について ○ 山口北沿岸における高潮浸水想定区域等の指定・公表について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)