委員長報告
議長(柳居俊学君)農林水産委員長 山手康弘君。 〔農林水産委員長 山手康弘君登壇〕(拍手) 農林水産委員長(山手康弘君)農林水産委員会を代表いたしまして、本委員会における議案の審査の経過並びに結果について御報告を申し上げます。 審査に当たりましては、関係議案及び所管事項全般にわたり、執行部に説明を求め、質疑、検討の結果、議案第一号及び第二号のうち本委員会所管分の議案二件については、全員異議なく、いずれも可決すべきものと決定いたしました。 次に、審査の過程における発言のうち、その主なものについて申し上げます。 まず、異常気象に対する農作物の技術対策について、 今年の暑さや水不足、急な大雨などによる農作物の生育への影響や被害状況について伺う。 また、こうした近年の異常気象に対し、どのような技術対策を考えているのかとの質問に対し、 山間部などの一部地域において水不足による影響があった。また、夏場の高温による品質の低下や収量減少が認められた。さらに、八月の大雨による農作物の冠水被害なども発生した。 異常気象に対する技術対策として、気象状況に応じた技術対策資料の作成、情報発信を行うとともに、地域の特性や生育状況に合わせた指導を徹底する。また、耐暑性を有する品種への転換などの技術対策を推進するとの答弁がありました。 次に、竹資源の循環利用の促進について、 やまぐち竹林経営基本方針の具体的な内容について伺うとの質問に対し、 基本方針は、放置竹林を管理竹林へと導く本県独自の竹林経営ルールであり、竹の循環利用の考え方や、不法伐採・過伐採の防止に向けたルールなどを整理したものである。 具体的には、循環利用に適した竹林がある資源化区域、竹の循環利用が可能となる次回伐採までの期間、伐採計画・伐採届の県への提出をはじめとした伐採ルールなどを設定している。 今後は、この基本方針に基づき、竹資源の持続可能な供給体制を構築し、循環利用を促進していくとの答弁がありました。 これに関連して、 ○ 竹資源の利用用途等について の発言がありました。 次に、やまぐちほろ酔い養殖業推進事業の取組状況について、 トラフグがほろ酔いシリーズに加わることとなった経緯、トラフグのみブランド名を公募した経緯、その応募状況等について伺うとの質問に対し、 生産者の要望を受け、令和五年度からトラフグの試験研究を行ってきた結果、身質や香りなどに良好な効果が確認されたことから、ブランド基準を策定し、ブランド養殖魚やまぐちほろ酔いシリーズとしてブランド化を行った。 また、トラフグは県の魚であり、本県水産業や観光業などにとって重要な魚であるため、県内外へのPRの一環としてブランド名を公募した。公募には、四十三都道府県から三百七十三件の応募があり、名称については、十一月十一日のブランドお披露目会で公表することとしているとの答弁がありました。 このほか、農業関係では、 ○ 国の概算要求等を踏まえた令和八年度当初予算編成への意気込みについて ○ 八月九日からの大雨による農林関係被害等について ○ 農村RMO(地域運営組織)の今年度の取組状況等について ○ やまぐちジビエ利用加速化事業の取組状況等について ○ 県産農林水産物等の輸出拡大に向けた取組等について ○ やまぐちの地酒緊急支援事業について ○ 酒米の生産供給体制について ○ 県産花卉の振興について ○ 農業経営基盤強化の促進に関する基本方針の見直しについて ○ 大雨等により被災した農機具への支援について ○ 第三期総合戦略における有機農業面積の目標値(KPI)達成について ○ 農業分野へ参入する企業への支援について ○ 荒廃農地の再生利用に対する支援について ○ 農業施設の老朽化対策について ○ 中山間地域における圃場整備について ○ ため池廃止工事に係る会計検査院の指摘内容について ○ 被災から一定期間が経過した被害に対する支援について ○ やまぐち和牛燦の需要拡大に向けた取組等について ○ 第十六回全日本ホルスタイン共進会の出品について ○ 県内における飼料作物等の活用推進について ○ 農業大学校のホームページ等を活用した魅力発信の取組について 林業関係では、 ○ やまぐち森林づくり県民税第五期対策について ○ エリートツリー苗木の安定供給に向けた取組等について ○ 地球温暖化による森林資源への影響について ○ 県産木材の供給量増加に向けた取組等について 水産業関係では、 ○ クロマグロの資源管理に係る現状と課題について ○ 山口県海岸保全基本計画の改訂について ○ チャレンジ漁業総合支援事業について ○ 海水の高水温化に対応した藻場の保全・造成等について ○ 養殖業の取組について ○ 違法漁業や密漁に対する取締りの状況について ○ 県内における海業の取組例等について などの発言や要望がありました。 以上をもちまして、本委員会の報告といたします。(拍手)